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髙階理事長エッセイ「One thing at a time」【第11回】

 

 

【第11回】

 

《を》 自戒自主のことば~その(19)
  「   人生には3つの目標を(3 goals in your life)」

 

 わたしが何時も自分に言い聞かせている目標についてお話しましょう。

          ♥ 1. 使命感を持つ (mission)

          ♥ 2. 師と仰ぐ人に出会う (meet the mentor)

          ♥ 3. 鏡・反省 ( mirror or self-examination)

 

♥ 1. 使命感を持つ (mission)

 わたしが医師になろうと思った切っ掛けは(その(17)参照)、戦時中、自身の体に半身不随があるにも拘わらず人々を助けている父の姿を見て感動し、医師になろうと決心しました。それが天職であると思いました。

♥ 2. 師と仰ぐ人に出会う (meet the mentor)

 わたしの第1の師匠は父です。そして第2の師匠は、米軍病院でインターン研修の時に出会ったドクター・ジェームスです。彼の書くチャートの美しさと、綿密な身体診察の進め方に圧倒されました。そして第3の師匠はドクター・ジェムスの先生であったドクター・バーチです。(その(1)参照)。ドクター・バーチの洗練された姿に感銘をうけました。

♥ 3. 鏡・反省 ( mirror or self-examination)

 どんな職業にあろうとも、自分の歩いてきた道を振り返り、反省することが大切です。皆さまも「3つの目標」を立てて、一所懸命に仕事に励んで下さい。必ずその努力が報われる日が来ることでしょう。

 

 

 

《う》 自戒自主のことば~その(20)
「  趣味をもとう(have some hobbies)  」

    皆さんは趣味をお持ちですか?本業の合間に時間を見つけて、全く違ったことをするのが、わたしの習慣になっています。2004年より12年かかって作りあげた可伸展型ダイアフラム聴診器「TSphonette」を完成させたのも、わたしの趣味の1つでした。
 勿論、新しいことに挑戦するのには準備も要りますが、その制作過程から完成した時の達成感を夢見て作業する事が楽しみです。

 新しいものが生まれるのは「偶然ではなく、必然の帰結」であると、わたしは思っています。時には「左脳から右脳へ」へとスイッチを入れ替えてはどうでしょうか?そこに今迄の自分とは違った生き方を発見するかも知れません。今までに木彫りで作った様々な造形物は、全くゼロから始まり、いまや立体的な作品として、わたしの部屋を彩っています。

 趣味は何でも結構です。他人に迷惑をかけるものでなければ、盆栽、植木、野菜栽培、編み物や、絵画、書道、和歌、俳句、何でも結構だと思います。そして勿論スポーツも健康を維持するうえでで良いと思います。
 身近にあるものから始めることです。その習慣が身に付けば、いつの間にか自分でもこんなことが出来るのだと自信が沸いてくることでしょう。

 経営の神様と言われた松下幸之助さんがよく口にした言葉で「やって見もせんで、何がわかる」と社員たちを励ましたエピソードが残っています。
 本田宗一郎さんも一生少年の様な夢を追い続けた人でした。

 

 

 

 

次回に続く

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