Voice Of Finished Trainee

修了生の声

循環器専門ナース研修

修了生の声

 

循環器専門ナース研修から始まる冒険

吉田 沙織 

名張市立病院  

循環器専門ナース研修 2022年度冬季コース修了生   

 

 

 循環器専門ナース研修との出会いは、当時心臓血管外科病棟で配属4年目の私に先輩が「一度受けてみたい研修だけど、倍率が高くて何度か申し込んだけど当選しないの」と話していたことから始まります。その時は存在を知るのみでした。いつか私も受講してみたいと思いながら、心臓血管外科術後の患者への看護を自分なりに振り返るべく、成果レポートを作成し、修士(看護学)の学位を取得しました。その後、心臓カテーテル検査介助や放射線治療に携わる外来看護師として循環器看護に携わっていた矢先、出産を機に実家に舞い戻ることになりました。休職中に循環器専門ナース研修を申し込んでみた…ものの、この時はご縁がなく落選してしまい、やっぱり倍率が高いのだなぁと実感しました。外来看護師として働きながら、循環器看護について学び直したいと思い、再度申し込み、当選したことで運命の歯車が回り始めました。

 研修中はコロナ渦によりZOOMでの講義で、他の受講生や講師の先生が遠く感じたものの、講師の先生はどんな些細な質問にも真摯に返答してくださり、疑問点を残さず学べました。症例検討会では全国から集まった受講生とディスカッションをして、循環器看護をさらに深めるだけでなく、自分の知らない部署や病院の話を聞くことができ、一気に距離が縮まりました。その際、講師の方々に助言をいただき、よりいっそう循環器看護について学ぶべく、心電図検定に挑戦する仲間や心不全療養指導士を一緒に志す仲間ができました。そして、その仲間たちとOGとして引き続き研修に関わることとなりました。
     
 

 

 さらにありがたいことに私の挑戦を病院の方々へ打ち明けると、応援していただいたり、近隣病院の方からもぜひ連携しましょうとお声かけいただいたり、この前まで外来しか知らなかった私の世界は格段に広がっていきました。

  今となっては一度、落選した『まわり道』は意味のある『寄り道』だったのだと思います。1回目の落選であきらめてしまっていたら、出会えなかった人たちがいます。出会えずに新たな挑戦をしなければ私の世界は一変することはありませんでした。研修で得られたものは専門的知識やノウハウだけではなく、唯一無二の仲間や先輩、目標に向かって挑戦する自分、いつの間にか広がった世界でした。循環器専門ナース研修に参加したことは私にとってかけがえのない財産です。皆さんも冒険に出るような気持ちで研修に参加してみませんか?

(ジェックス機関誌NEWSLETTER No.111  2024春・夏号より一部転載)

 

 

JECCSと私

羽田野 満明 

朝日大学病院  

循環器専門ナース研修 2013年度冬季コース修了生   

 

 

 私とJECCSとの関係が始まったのは2013年冬季の循環器専門ナース研修でした。当時ICUに所属しており、3学会合同認定呼吸療法認定士を取得。次に「循環に関わる疾患や生理学を学びたい」と循環器系への関心が高まっており、自施設で開催される研修医の勉強会に参加するほどでした。その後、「もっと循環器を集中的に学ぶ研修はないか」と探していた時に、JECCSの循環器専門ナース研修を知り、直ぐに申し込みました。 

 この研修では心臓に関する専門知識や循環器看護における思考過程を学び、それが循環器疾患を抱えた患者中心の看護における基盤となりました。私は他の地域から来た多くの仲間たちとのディスカッションや交流を通じて、他施設での様々な経験や取り組みを知り、看護の尊さと責任を感じることができました。しかし、折角得た知識や学びを自施設で実践しようと努めても、日常の業務に追われ、「自分は看護師として、患者の希望を叶えられているのか?」と疑問に思い、理想と現実のギャップに悩んでいました。そのような時にJECCSが主催するオーストラリア研修があることを思い出しました。自分が理想とする「看護師に必要な思想や能力は他の国の看護師にはどう捉えられるのか?」と興味が湧き上がり、すぐに研修に申し込みました。

 このJECCSが主催するオーストラリア研修は緩和ケア研修のため、その時働いていた境遇とは違う面はありましたが、「急性期と慢性期は表裏一体」という考えから、「自分では想像もできないような発想があるかもしれない!」と、より興味が湧いたのを覚えています。そして、無事にオーストラリア緩和ケア研修に参加する機会を得ました。

     
 

 

 この研修では、オーストラリアのメルボルンにある訪問看護施設や高齢者施設、地域の基幹病院を訪れました。異なる国での看護の実態を視察し、実際の患者やスタッフと触れ合い、異文化の理解や柔軟性、人間の尊厳を養うことができたと実感しています。さらに、オーストラリア緩和ケア研修を通じて「Cool head but warm heart(冷静な考えを持つ一方で、温かい心を持とう)」や「Knowledge is power(知識は力なり)」といった言葉を掛けて頂き、新たなインスピレーションを受けました。

 オーストラリアでの研修を通じて、「信念を持って自分が正しいと思う看護を続けていこう」との決意を抱き、帰国後は「まずは自分が何でも実践しよう」と考え実行してきました。これらの経験は、私自身の看護師としての価値観やスキルを進化させる原動力となりました。そのため、JECCSへの参加は私にとって非常に充実した経験でした。その経験を他の方々にも分かち合いたいという思いから、JECCSのOG/OB会員として関わりを続けています。さらに、集中ケア認定看護師となったこともあり、自身の学びや経験を自施設だけではなく、JECCSという会を通じて共有し、ますます成長していきたいと考えています。

(ジェックス機関誌NEWSLETTER No.111  2024春・夏号より一部転載)

 

ジェックスとの出会いから教育の世界へ 

~人とのつながりが人生を彩り豊かなものへ~ 

鈴木 紗矢香 

大阪済生会野江看護専門学校 専任教員    

星槎大学大学院教育学研究科看護研究コース2022年修了:教育修士

循環器専門ナース研修 2012年度冬季コース修了生 

 

 ジェックスとの初めての出会いは、2013年循環器専門ナース研修でした。看護専門学校を卒業後、7年ほど循環器集中治療室で勤務し、ライフイベントで退職したものの、子どもたちが小学校に入学するのをきっかけに、「もう一度、循環器看護がしたい」と思っていました。しかし、循環器看護から離れること5年…「自分の知識で循環器看護が実践できるのだろうか」という不安がありました。そこで、インターネットを使って色々と検索していたところ、循環器専門ナース研修に巡り合いました。高価な授業料には正直驚きましたが、それを上回る魅力的な研修内容に、すぐさま応募を決意しました。

 研修中は、高度な知識学習は勿論のこと、北海道から沖縄まで全国で活躍されている看護師の皆様とディスカッションや雑談を通して「循環器看護は楽しい!もっと勉強したい!」と感じる日々でした。研修最終日、研修が終了してしまう寂しさと、OG/OBの人たちのようにもっと循環器看護に精通したいという思いが募り、思い切ってOGでの参加を決意しました。

     
 初めてのOG/OB会での集まりの日。専門看護師さんや認定看護師さん、看護大学教授といった面々に「私に何かできることがあるのかな」と不安になったことを今でも覚えています。しかし、会を重ねるごとに、自分では気づかなかった視点や考え方、急性期看護の経験だけでは知り得なかったことを知る事ができました。知らない事を知る事は、私にとっては魅力的で刺激的でした。そこから、「もっと知りたい。もっと学びたい。循環器看護の魅力をもっと多くの人(看護師)に知ってもらいたい」と思うようになりました。
 そんなとき上司から、看護師を育成する仕事をしてみないかと声をかけて頂き、専任教員講習会を経て、看護専門学校の教員となりました。
 ジェックスとの出会いは、自身の学びに対する欲求を満たしてくれただけでなく、教育という新たな世界に踏み出すきっかけを作ってくれました。ニュースレターを書きながら「もう10年も経つの?」と信じられませんが、事務局をはじめ多くの方々と仲間を作ることができ、それは、私の人生を彩り豊かなものに変えてくれました。これからも、たくさんの方々との御縁を大切にしながら、研究的視点を持って、実践と教育をつなぐ活動をしていきたいと考えています。ニュースレターを読まれている皆様、『循環器看護』をキーワードに、ぜひ一緒に語り・学びませんか。

(ジェックス機関誌NEWSLETTER No.108  2022秋・冬号より一部転載)

 

2023年修了生

研修会は、根拠を基に実践的な内容で学びを深める事が出来ました。
 研修で学んだ知識を繰り返し復習を行い自分の物にし看護実践や、職場での後輩指導に生かせるように頑張りたいです。
 普段かかわることのない全国からの研修仲間と情報共有ができ自分の財産になりました。

2023年修了生

これまで循環器看護の経験がなく、これから携わりたいと思い参加しました。
zoom講義の中には難しいものもありましたが、すべての講義でとても勉強になりました。
受講生が集まっての症例検討では、参加前は全く経験がないので不安しかありませんでしたが、同じ班になった循環器看護に携わっている方のとても貴重な話を聞く事ができ、とても勉強になり、参加して良かったなと凄く感じました。
自分が循環器看護の経験があれば、もっと深い話ができ学びにつながったのかなと思うと少し残念で、今後、自分自身が循環器看護に携わることができ、その時にもしこのような機会があれば是非参加したいなと思いました。

2023年修了生

循環器疾患を持ちながら生活している患者と多く関わる中で、早速明日からの臨床で役立つ知識や技術をたくさん学ぶことができて参加して良かった!と思いました。まだ定着していないこともありますが、振り返ったり新たに勉強したり、実際の患者と照らし合わせたり後輩などにもレクチャーしていくことで自分のものにしていけたらと思います。大阪では循環器を好きな仲間と出会えたのもとても良かったです!

2023年修了生

知識のアップデートのために参加しましたが、膨大な量と専門性の高さに、自信をなくして参加を後悔してしまいました。でも循環器の分野の面白さと、循環器の分野について満遍なく講義を丁寧にして下さり、少しずつ分かり始めたこの楽しさを無駄にしたくないと思い、最後まで続けることが出来ました。まだ自分のものに出来ていない知識が沢山ありますが、なんとか少しでも自分のものにしていきたいです。どの講義も対面研修も大変勉強になりました。また、専門分野でご活躍されてる先生方やナースの皆様がとてもカッコよく憧れました。関西の雰囲気でどの先生もナースの方々も楽しく親しみやすくお話しされ、気持ちよく勉強出来ました。ありがとうございました。

2023年修了生

どの講義や研修も知識の宝庫で、まずはこれらをものにするために、これからも復習を頑張ろうと思います。先生方の熱い想いが、とても伝わり、私のモチベーションも上がりました。先生方やスタッフの皆様、本当にありがとうございました。 

 

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