はじめに(心臓病の基礎からケア)

心臓病の基礎からケア 

はじめに

 近年の医学の急速な進歩により循環器疾患の診療において必要な知識は大きく様変わりしています。今回、臨床心臓病学教育研究会では長年愛用されてきた『Self-Assessment Program、心臓病の基礎からケア −820題―』を全面的に改定することになりました。自己学習を支援する目的で作成された820題の設問は、それぞれが臨床の現場で不可欠の重要な知識です。しかし医学知識は、時代の変遷や医学の進歩により書き換えられるものもあれば、医療現場の変化とともに臨床における重要性が変わらざるを得ないものもあります。そのため、私たちの医学への自己学習に終わりはありません。

 このプログラムを使用される場合には、単に正解を求めるのではなく、この設問を通じて医学の真実を求めるさらに深い自己学習の端緒となることを期待しています。このプログラムの改定に当たっては、現在臨床の第一線で活躍されている当研究会の理事がそれぞれの担当の設問を確認し、必要なものは現在の臨床の現場でより相応しい設問に書き換えました。設問とその解答の作成にあたっては、成書や最近の文献に基づいて慎重に作成していますが、もしも不明な設問があるようでしたら、ご指摘をいただければ幸いです。それを元に更なる勉学の一助とさせていただきます。この自己学習プログラムが皆様に広く利用され、互いの切磋琢磨の一助となることを期待しています。

 

令和3年7月

公益社団法人 臨床心臓病学教育研究会

会長 木野 昌也

 

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