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髙階理事長エッセイ「One thing at a time」【第8回】

 

 

【第8回】

 

《く》 自主、自戒のことば~その(14)
 「 すぐに対応を(with quick response) 」

 他人から連絡があれば、すぐに返事を出すのが社会人として信用される第一の条件だとわたしは思います。ビジネスの世界では当たり前のことでしょう。 
 「ご連絡を頂き有難うございました。検討の上、お返事致します」
の一言で済むことです。
 しかし、世の中には返事の遅い人や、全く返事をしない人が何と多い事でしょう!
 

 いまやコンピュータ万能の世界となりました。インターネットを使えば瞬時に相手に情報が伝わります。
 コンピュータを全く使わない方は年齢に変わらず、時代遅れと言われても仕方がないでしょう。こんな人に限って、自分の言いたいことだけを主張し、相手の話を聴く耳を持たない傾向があります。
 ごく最近こんな人に出会いました。わたしに頼みごとをして、その内容を調べ、何に使われるのかと文書を送ったところ、なしの礫でした。

 

 すでにお話したドイツの哲学者カントは
「『自我は自我であることを認め、他我は他我であることを認めることである』という純粋理性批判は、自分に対しても、他人に対しても卒直に認め合うとことが大切だ」と我々に示してくれたと思います。
 

 今の世の中には哲学がないといわれますが、わたしもその通りだと思います。政治家の方々は勿論、どんな分野の方々も、自分の正しい道を歩んで頂きたいものです。反省の色もなく、口先だけで済ます方々の行状をみて、反面教師という言葉が鮮明に頭に蘇ります。

 

 良くても悪くても相手に対してすぐに連絡を取る様にしましょう。

次回に続く

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