第353回 臨床心臓病研修会『慢性腎臓病における貧血を再考する』
【オンライン併用】Zoom/大阪府医師会生涯研修システム登録研修会《1.5単位》/大阪府薬剤師会生涯教育研修制度認定研修会《5単位》
講師:美馬 晶 先生 大阪医科薬科大学 内科学講座 内科学Ⅲ 腎臓内科教授(特別職務担当教員)
開催日:2021年09月18日 (土)
※ Web受講は9月13日までの事前申込が必要です。(会場での受講は事前申し込み不要です。直接ご来場ください。)
腎性貧血は慢性腎臓病(CKD)の重要な合併症である。腎性貧血はCKDを進行させるだけでなく、心血管イベントと関連することが明らかになっている。腎性貧血は内因性エリスロポイエチン(EPO)の産生障害であることから、これまでに複数の赤血球造血刺激因子(ESA)が実臨床において使用されてきた。しかしながら、CKDに伴う持続炎症などによりESA低反応性を示す患者が存在する。そのような患者ではESA過剰投与による非生理的外因性EPO濃度上昇を原因とする様々な合併症が生じうることが指摘されている。
低酸素誘導因子(HIF)はEPO遺伝子の転写活性を上昇させることでEPOの産生を上昇させる。さらにヘプシジンを抑制することにより鉄利用効率を高め、貧血を改善する。HIFはHIF- aとHIF- bから構成され、HIF- aは正常の酸素濃度下ではプロリン水酸化酵(PHD)によりプロリン残基が水酸化され、分解が促進される。一方、低酸素下ではPHD活性が低下することでHIF- aは安定化する。近年、PHD阻害薬(HIF-PHI)が開発され、腎性貧血治療の新規薬剤として期待が高まっている。
HIFはEPO遺伝子以外に血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体γt(RORgt)の転写を促進するため癌、あるいは自己免疫疾患に影響する可能性が考えられる。現時点の報告ではHIF-PHIによりこれらのリスクが高まることは無いと考えられるが、今後長期にわたる前向きの観察研究が必須である。
美馬 晶 先生(大阪医科薬科大学 内科学講座 内科学Ⅲ 腎臓内科教授(特別職務担当教員)
- 日 時
- 受講料
- 場 所
- 受講方法
- (9月10日更新)講師の先生はリモートでのご講演へ変更となりました。
研修センターへのご来場またはご自身のPC等でご視聴頂く事が出来ます。
◆一般の方(元医療従事者を除く)の受講はご遠慮ください。
【①ジェックス研修センターで受講の場合】
講師の先生はリモートでのご講演に変更となりました(9月10日更新)
ジェックス研修センターではスクリーン共同視聴での座学形式となります。
申込は不要です。直接会場にお越しください。受講料は当日会場でお支払いください。
※大阪府薬剤師会会員の方は受付で薬剤師章をご提示ください。
◆必ずマスクを着用の上、ご参加ください。
感染対策について
【②ご自身のPC等で受講の場合】9月13日(月)までの事前申込および受講料払込が必要です。申込とともに受講料(会員以外の方)をお払込ください。
WEB受講の申込はこちら(~9月13日締め切り)
- 〔振込先口座〕(払込手数料はご負担願います)
《銀行名・支店名》りそな銀行 新大阪駅前支店
《科目・口座番号》普通預金No.2558954
《口 座 名 義》公益社団法人臨床心臓病学教育研究会
シヤ)リンシヨウシンゾウビヨウガクキヨウイクケンキユウカイ - 《受 講 料 》 会員無料/会員でない方:2,000円
振込の際は振込名を「0913+お名前」と入力ください
払込期限:2021年9月13日(月) - 後日視聴方法、視聴用URLを事務局よりメールでお送り致します。期限までにご入金を確認できない場合は、視聴用URLのご連絡ができませんのでご注意ください。
共 催:協和キリン株式会社