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症例90 胸痛を訴え来院した36歳のミャンマー人女性

女性/36歳

問題

病 歴:
2015年7月30日 に入院した2人の子供がいる36歳のミャンマー人の女性である。
生来健康で心臓、肺には異常はなく、血圧も普段は120/80mmHgであった。
3日前から急に胸痛が出たため受診した。
2015年6月18日 の心電図と、2015年7月30日、 緊急入院時の心電図を提示する。

 

心電図(2015年6月18日)

心電図(2015年6月18日)

心電図(2015年7月30日、 緊急入院時)

心電図(2015年7月30日、 緊急入院時)

解答と解説

喫煙歴もなく。糖尿病もない。
彼女は7月22日 から中国製「やせ薬」を5日間服用したところ、急に胸痛が起こり、血圧が70/40 mmHgとなり、緊急で同日ヤンゴン市の病院に入院した。
入院後の心電図は「急性下壁心筋梗塞」を示し、心エコーは下壁壁運動の低下を示した。
7月29日に行われたトロポニン値は正常。
7月30日 に行われた冠動脈造影は正常であったため、「急性心筋炎」と診断し、
経静脈的にステロイドと抗生物質の投与を開始したが、 心拍数:110、中心静脈圧:12cm、血圧:80/60mmHgとなり、遂に「心室頻拍」に移行し、死亡した。
病理解剖の結果、原因は7月22日 から5日間服用した「やせ薬」により、
心筋全体にわたり硬くなっており、急性中毒を起こして死に至ったものと考えられる。

 

心電図(2015年6月18日)

 心電図(2015年6月18日)

心電図(2015年7月30日、 緊急入院時)

心電図(2015年7月30日、 緊急入院時)

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