症例7 主訴:1週間前から続く軽い労作時の前胸部痛 女性 74歳 2008.5

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症例7

主訴:1週間前から続く軽い労作時の前胸部痛

女性 74歳 2008年5月掲載分

解答・解説

症例7の解答と解説

【解答】
心筋梗塞
 

【解説】
2005年の心電図と比較すると、V2~4までのST部分に変化を認める。この患者は長年2型糖尿病で内服療法してきた人で、今回の胸痛は軽いもので本人はそれほど深刻に思っていなかった。同日に総合病院循環器科を紹介したところ、緊急検査となり結果は左前下降枝に2カ所の99%狭窄があり、ステントが挿入された。
糖尿病患者では、虚血性心疾患の症状が軽くしか出ないことが多い。また当症例では、もともと右脚ブロックが存在したが、右脚ブロックが存在すると急性心筋梗塞の心電図変化が分かりにくくなる。
この二つの理由で、急性心筋梗塞を危うく見逃しかけた症例である。

木戸友幸(ジェックス理事)

 

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出題:木戸友幸(ジェックス理事・木戸医院院長)

 

2005年(発作前)の心電図(拡大版はこちらをクリック)

心電図

2006年(発作時)の心電図(拡大版はこちらをクリック)

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