症例56 心室期外収縮・高度左室肥大・高血圧・一過性脳虚血 女性 65歳 2012.7

2. 心電図異常 > 乳癌術後の胸壁変化

症例56

心室期外収縮・高度左室肥大・高血圧・一過性脳虚血

女性 65歳 2012年7月掲載分

解答・解説

症例56の解答と解説

心電図診断:乳がん摘出後の胸壁変化によるR波の著名な増高

 
解説:

 初診時より自覚症状もなく、血圧も130/85mmHg前後で落ち着いていますが、過去歴として、1986年、左乳がんの手術を受けられました。その後、心室期外収縮もみられた様ですが、私の外来に来られた時点では既に心房細動に移行していたようです。
 心音は正常ですが、心房細動による不整脈がみられます。胸部単純撮影も正常です。
心電図には一見して胸部誘導V5 の急激なR波が見られますが、これは乳がん摘出術後の胸壁変化によるものです。心房細動による左房内血栓形成予防のため、バッフアリン81錠を1錠毎日服用していますが、経過は順調です。

髙階 經和(ジェックス理事長・高階国際クリニック院長)

 

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5年前近医からの紹介により受診。血圧130/85mmHg前後。1986年に左乳がんの手術を受ける。

出題:髙階 經和(ジェックス理事長・高階国際クリニック院長)

 

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