症例54 術中・術後の高血圧、頻脈、発汗過多、嘔吐、多尿 男性 59歳 2012.5

2. 心電図異常 > 褐色細胞腫

症例54

術中・術後の高血圧、頻脈、発汗過多、嘔吐、多尿

男性 59歳 2012年5月掲載分

解答・解説

症例54の解答と解説

解答および解説:
 洞性頻脈、左房負荷、左軸偏位、不完全右脚ブロック、J-point低下がみられる。臨床症状から褐色細胞腫が疑われ、腹部CT(図2)で左副腎腫瘍がみられ、I-131 MIBG心筋シンチ(図3)で左副腎に取り込みを認めた。

図2 腹部単純CT

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図3 131I-MIBGシンチ
内分泌検査所見も(血漿):アドレナリン 12ng/ml (0-0.17), ノルアドレナリン 21ng/ml (0.15-0.57), ドーパミン 0.35ng/ml (0-0.03), VMA 125.4ng/ml (3-9), DHEA 3,960ng/ml (400-3,500), (尿中):メタネフリン 12mg/day (0.05-0.20), ノルメタネフリン 5.9mg/day (0.10-0.28), VMA 31.0mg/day (1.4-4.9), アドレナリン 600μg/day (1-23), ノルアドレナリン 586μg/day (29-120), ドーパミン 23,000μg/day (100-1,000)と褐色細胞腫と一致する結果であった。左副腎腫瘍摘出術を受け外来通院中である。

小糸 仁史(ジェックス業務執行理事・美杉会男山病院内科部長・関西医科大学第二内科准教授)

 

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図1は、術中・術後の高血圧、頻脈、発汗過多、嘔吐、多尿をきたした59歳、男性の心電図である。
どのような病態を考えるか?

出題:小糸 仁史(ジェックス業務執行理事・美杉会男山病院内科部長・関西医科大学第二内科准教授)

 

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図1 59歳 男性 心電図