症例41 健診で心電図異常を指摘され来院 男性 59歳 2011.4

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症例41

健診で心電図異常を指摘され来院

男性 59歳 2011年4月掲載分

解答・解説

症例41の解答と解説

解説:II, III, aVF で何やら異常Q波様の波形がみられる。右側胸部誘導のR波の増高が悪く、
V3誘導ではR波の減高がみられる。陳旧性心筋梗塞など、何か心筋に異常があることが推定される。
以下は本症例の心エコー図である。

図1

画像:心エコー

図2

画像:心エコー
傍胸骨長軸像およびMモード(図1)では心室中隔の基部が限局して肥大し、僧帽弁レベル短軸像でも左室前壁中隔の限局性肥大がみられる。肥大型心筋症Maron分類の I 型である 1)。肥大型心筋症ではいびつな心筋肥大が起こり、このように異常Q波様の波形がみられることがある。この他にも拡張型心筋症や早期興奮症候群のWPW症候群などでも心筋梗塞と見間違える異常Q波がみられることがある。他にも、特殊な心筋疾患で異常Q波がみられることがあるので、心電図所見以外の病歴や臨床症状・臨床所見などを正確に評価する必要がある。
異常Q波を見た時は、心エコー図検査は必須と考えられる。

文献:
1) 小糸仁史:やってみようよ!心エコー.P 113. インターメディカ, 東京, 2005.

小糸仁史(ジェックス理事)

 

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会社の健康診断で心電図異常を指摘され来院。自覚症状は特にない。

 

出題:小糸仁史(ジェックス理事・関西医科大学第二内科、美杉会男山病院内科)

 

心電図