症例22 労作時呼吸困難感および動悸 男性 44歳 2009.8

10. 肺塞栓症

症例22

労作時呼吸困難感および動悸

男性 44歳 2009年8月掲載分

解答・解説

症例22の解答と解説

【解答】
 肺動脈血栓塞栓症
 

【解説】
 心電図所見として左側胸部誘導の陰性T波、I誘導のS波とIII誘導のq波が認められる。
 また、前胸部誘導のpoor R波も認める。肺動脈血栓塞栓症では 1)左側胸部誘導の陰性T波、2)I誘導のS波とIII誘導のq波、3)右脚ブロック、4)右側高電位 などが認められる。一方、類似の変化は重度の心筋虚血例でもよく認められる変化である。本例は冠危険因子をもたない比較的若年の症例であり、また半年前から下腿浮腫が出現していることから、肺血栓塞栓症を疑われた。
 図1に示すように両肺に多発性の血流欠損が認められ、肺動脈血栓塞栓症と診断された。

図1(拡大版はこちらをクリック)

心電図

宮崎俊一(ジェックス理事)

 

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出題:宮崎俊一(ジェックス理事・近畿大学医学部循環器内科主任教授)

 

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