症例15 主訴:息切れ 男性 61歳 2009.1
5. 心筋症 < 肥大型心筋症
症例15
主訴:息切れ
男性 61歳 2009年1月掲載分
- 解答・解説
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症例15の解答と解説
【解答】
洞徐脈・肥大型心筋症
【解説】
16年前から息切れが出るようになり、会社の産業医を受診。 心電図の胸部誘導でT波の陰性化を指摘されていた。ヘルベッサー(100)カプセルを 1錠/日の処方を受けていた。会社の友人の紹介により当クリニックを受診。
聴診により第3肋間、胸骨左縁に収縮中期駆出性雑音(III/IV度)が聴取された。
血液化学検査(平成20年10月25日施行)では、
血糖値:228mg/dl, HbA1c:7.8%,
総コレステロール値:227mg/dl,
LDLコレステロール値:143mg /dl,
中性脂肪:228mg/dl
であった。
心電図所見では第I誘導、特に胸部誘導左室側全体に高いR波と深いS波、ST部分の低下、およびT波の陰性化が著明。高階經和(ジェックス理事長)