わたしが医師になってから、すでに半世紀が過ぎました。第二次世界大戦から戦後の復興に向かって、歯を食いしばって生き抜いてきた世代の者にとって、当時の苦しかった生活を、ある意味では郷愁に駆られる想いで振り返ることがあります。人生は苦しみの後にこそ楽しみを味わえるのです。

 20歳代の後半からアメリカに4年間留学したことが、わたしを大きく成長させ、日本の良い面、悪い面を客観的に観察できるようになりました。いまや世界化の進む中、わたしが常に考えていることの徒然を、折にふれ皆様にご紹介していきたいと思っています。

公益社団法人 臨床心臓病学教育研究会
理事長 高階經和