理事長挨拶

法人設立の目的

1954年、私は米国陸軍病院でインターン研修を受け、その後4年間のアメリカ留学を通して臨床教育の重要性を痛感し、神戸大学医学部での講義、大阪府医師会をはじめ、全国各地の医師会でベッドサイトにおける心臓病患者の診察法について講演を行ってきました。
しかし患者不在の状態において、視診、触診、聴診などのベッドサイド診察法を披露することの難しさに、歯がゆさを覚えていました。そのような折、アメリカ心臓病学会が世界に誇る研修センター「ハート・ハウス」の柿落としに出席し、マイアミ大学が開発した心臓病患者シミュレータ「ハーベイ」を使って研修したことが切っ掛けとなり、このような臨床教育を行うことができる臨床教育センターを是非日本にも、との思いで「アジア・ハート・ハウス」構想を提唱しました。
その準備段階として1985年大阪府認可の公益社団法人臨床心臓病学教育研究会(JECCS)を設立、木野昌也会長や志を同じくする12名の医師とともに活動を開始しました。設立当初より心臓病を中心とした生活習慣病の予防のため医師、看護師、医療関係者を対象に教育研修活動を行い、一般市民に対してもこれら疾患に関する知識の普及や予防のための啓発活動を行ってきました。
2004年数々のハードルを乗り越え、懸案の国際医療研修センター「アジア・ハート・ハウス」を現在の地に定め、研修センター内に当法人事務局を設置しました。また、私と東京工業大学の清水優史教授との監修により、京都科学より開発に成功した心臓病患者シミュレータ「イチロー」を常設し、国内外の医師、看護師、医学生、薬剤師などの医療関係者に対して研修を行ってきました。
今後は過去28年間の経験をもとに、設立当時より一層充実させた研修活動や、講演活動を通して公益社団法人として役割を果たして行きたいと思います。

公益社団法人 臨床心臓病学教育研究会 理事長 高階經和

会長挨拶

ご挨拶

私は1973年から1977年まで米国ボストンに留学、卒後臨床教育を受ける幸運に恵まれました。帰国後、地域の医療機関同士のチーム医療、さらに看護師、臨床検査技師、薬剤師等の専門職同士のチーム医療の必要性を痛切に感じるとともに、自分が得た様々な医学知識や経験を社会に還元したいという想いを抱き、患者さんが主体となったチーム医療の形を模索していました。そのような日々の中、髙階經和理事長との出会いを機に法人の設立に加えていただきました。
当研究会(JECCS)は、1985年に社団法人として活動を開始して以来、その活動は、皆様のご協力とご支援のお陰をもちまして毎年着実に活動実績を重ねております。そして2010年、永年にわたる公益性の高い活動実績により、大阪府より公益社団法人としての認可を受けることができました。
今、法人の活動は、設立以来休みなく開催している臨床心臓病研修会と生活習慣病研修会、ニュースレターの発行、ホームページを通じた健康相談を始め、聴診トレーニングやEKG of the monthによる心電図講習、そして毎年夏に開催される夏季セミナー、心電図研修会や心エコー研修会、薬剤師を対象とした医学講座、循環器専門ナース研修の開催等々、多岐にわたっております。さらに、アジア・ハート・ハウス基金をもとに、医学生を対象としたアリゾナ大学短期留学、循環器専門ナース研修修了生を対象にしたオーストラリア緩和ケア研修への助成事業も行っております。
髙階經和理事長が開発された心臓病患者シミュレータ「イチロー」は、国内外の医療教育機関に導入され、「イチロー」を使用した教育活動は2007年より日本内科学会近畿支部教育セミナーで採用され高い評価を得ております。2010年より日本内科学会総会実践的生涯教育プログラムに採用されています。そして、2014年には日本心臓病学会においても、教育プログラムに参画することになりました。
JECCSの活動は時代の変遷とともに必然的に変化していくように思います。今後も皆様のご協力のもと、時代の求める教育活動を行っていく所存です。
今後共、ご支援、ご協力のほど、お願い申し上げます。

公益社団法人 臨床心臓病学教育研究会 会長 木野昌也

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