解答:低カリウム血症
解説:
心電図ではV1〜V3を中心にU波の増高とT波の平坦化を認めます。そして、その他の誘導では、T波とU波の融合によりQT間隔が延長したようにみえます。
血清Na 141、 K 3.5、 CL 101と軽度の低K血症を認めています。
低K血症では静止膜電位が深くなり心筋の活動電位持続時間が延長します。結果として心室性の不整脈が起きやすくなるので注意が必要です。
また、QT延長の原因には、1. 先天性QT延長症候群、2. 徐脈、3. 薬剤の副作用(抗不整脈薬、抗アレルギー薬、抗生剤、抗うつ薬など)、4. 電解質異常などがあります。
低K血症を認めた場合は、まず、細胞内外のカリウ分布異常(アルカローシスやインスリン作用など)がないかをチェックします。ない場合は、尿中Kをチェックして、腎からの喪失か、腎外からの喪失(または摂取不足)かを判断し、鑑別を進めます。
低K血症での臨床症状は(1)神経・筋症状(脱力、麻痺など)、(2)腎障害、(3)アルカローシス、(4)心電図変化、不整脈などがあります。
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