★ ECG of the month ★

症例11の解答と解説

 低Ca血症の心電図
心電図は正常洞調律。まず目につくのはQTcの延長で0.56secと著明に延長している。よく見ると、QTcの延長は正確に言うとST間隔の延長であることがわかる。
T波の形状は正常で頂点が後ろにずれた三角形であり、血清K値は正常と考えられる。これは低カルシウム血症の典型的な心電図である。
救急室で測定した血液データは、
血清Na 141mEq/L、
K 3.8mEq/L、
Ca 4.5mg/L (正常値 8.4〜11.4 mg/dl)、
P 7.2 mg/L (正常値 2.0〜4.51mg/dl)
であった。
入院後の精査にて活性型ビタミンDは18(正常27〜68)、PTHは<1.4 (10〜54)と低下し、原発性副甲状腺機能低下症と診断。活性型ビタミンD3を投与。
3年後の心電図を示す(図2)。
Caは8.9mg/dlと正常化している時の心電図で、ST間隔は短くなりQTcも0.39秒と正常化している。

解答:木野昌也(ジェックス会長)


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