心臓ペースメーカー


ジェックスにはペースメーカーに関して様々なメールが届きます。循環器疾患を扱う多くのサイトでも取り上げられているとは思いますが、正しい情報をより多くの方に知って頂きたく取り上げることにしました。ペースメーカーを植え込まれている方もそうでない方もペースメーカーに関して理解を深めるためにお役立て下さい。
尚、回答にあたりましては、当法人役員の他、大阪医科大学胸部外科(心臓血管外科)森本大成先生に多大なご協力を頂きました。 ※ ペースメーカーを入れていらっしゃる方へ:このページの回答は個々のケースに対応したものではありません。この回答を参考材料とし、ご自身の主治医とよくご相談下さい。

心臓ペースメーカーについて
ペースメーカーと無線LAN
ペースメーカーと超音波美顔器
リード線
ペースメーカーの入れ替え
ペースメーカーとチタンのアクセサリー
温熱療法
ペースメーカ埋め込み部分の痛み
ペースメーカーと旅行
ペースメーカーと運動
ペースメーカーとバーベルなどを使った運動
ペースメーカーと体脂肪計
ペースメーカー埋め込み後の生活
※2007年1月以降受付
衣服による傷口のこすれ
ペースメーカーとエレキギター


ペースメーカーについて

はじめまして。心臓ペースメーカーについてお伺いしたいことがありメールしました。
携帯電話はどれくらいまで近づけてはダメなんですか?
ペースメーカーを入れている人は、ペースメーカーが止まらない限り死ぬことはないってことですか?
脳死にならないと死ねないってことですよね?

 現在ペースメーカーは次のような方法で皮下に埋め込むのが一般的です。
すなわち、左あるいは右の鎖骨の下3cmくらいの所に局所麻酔薬を皮下注射し、鎖骨の下を走る 太い静脈を取り出します。その静脈にペースメーカー本体と心臓を結ぶリードとよば れる細い導線を挿入します。レントゲンで透視しながら、このリードの先を右心室の 先の適切な位置に置いて固定します。そして、ペースメーカー本体は、鎖骨の下の皮 膚を切開した所で皮下に埋め込みます。
子供の場合には、運動が激しいために心臓の外側に直接にリードを植え付けることがあります。この場合には、ペースメーカー本 体は、左側肋骨の下に植え込みます。
このペースメーカーは、
電池により自動的に電気刺激を発生し、この電気刺激を心臓に伝え、心臓はこの電気刺激を受けて収縮する
ということを繰り返しています。
 ペースメーカーは、超小型の精巧なコンピューターのようなものです。したがって、 外部からの電気や磁力に弱いという欠点があります。普通の家庭で使用する電化製品 はおおむね大丈夫ですが、家庭や職場、あるいは医療施設などの公共の施設で注意し た方が良いものや、絶対に避けなければならないものがあります。
それを下記に列挙します。
『家庭や職場での注意』
(1)近づいても、使用しても影響を受けないもの
  • 電子レンジ
  • 電気敷布、毛布
  • 電気こたつ、電気掃除機
  • 電気洗濯機、電気冷蔵庫
  • 電気バリカン、電気カミソリ
  • 電動マッサージ機
  • ヘアードライヤー
  • テレビ、ラジオ
  • コピー機
  • ファクシミリ、パソコン
  • 補聴器
  • 電車、自動車(車内)、バイク
  • TVゲーム
  • 血圧測定器
(2)近づく、あるいは使用すると影響が出ると思われるもの
  • 電磁調理器、IH炊飯器
  • 電気のこぎり、ドリル、研磨機
  • 火花を散らすモーター
  • 高出力トランシーバー
  • 携帯電話
  • 家庭用コードレスフォン、PHS
  • 盗難防止器
  • 金属探知機
  • 体脂肪計
  • 全自動麻雀卓
(3)影響を受ける物、場所
  • 誘導溶解炉
  • レーダーアンテナ
  • 放送所アンテナ、中継基地
  • 不良電気器具
  • アーク溶接器、スポット溶接器
  • 低周波治療器、高周波治療器
  • 発電装置
  • 大型モーター
  • 高電圧設備
  • 強力な磁場の発生する場所
  • 自動車のエンジンルームをのぞき込む
『医療機関での注意』
(1)影響がない機器、装置
  • 超音波診断装置
  • ラジオアイソトープ診断装置
  • X線CT
  • ポジトロンCT
  • 心電計
(2)影響を与える機器、装置
  • 磁気共鳴装置(MRI)
  • 電気メス
  • 除細動器
  • 衝撃破砕装置
  • 通電鍼治療
  • 放射線療法

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 電気製品を使う場合、直接からだに電気を通すもの、強い電磁波を出すものは使用 しないで下さい。たとえば、電磁調理器、電極を貼るタイプの治療器などは、使用し たり近寄ったりしない方が安全です。また、30型のような大型テレビのブラウン管を 持ち上げようとして抱きかかえることは避けて下さい。
電気毛布や敷き毛布などは、普通に使っている限り影響を与えることはありません。
 今回ご質問の携帯電話ですが、上記のように使用の仕方によっては影響を受けるこ とがあります。携帯電話は電源スイッチが入っている限り、たとえ呼び出し中や通話 中でなくとも、携帯電話の基地局に対して電波を出すことがあります。その電波は常 に一定の強さというわけではなく、その携帯電話が置かれている場所や状態に左右さ れます。電波が弱い場合やペースメーカーとの距離が離れている場合には影響は出ま せん。一般には、ペースメーカー本体から携帯電話を22cm以上離すことで問題はなく なります。22cm以内に近付けない限り問題ありません。したがって、携帯電話はペー スメーカーを植え込んだ部位とは反対の側の耳で使用する場合には問題ありません。

 ペースメーカーは心臓に対して電気刺激を伝えるだけです。ペースメーカーは弱った 心臓を強くするものではありません。ペースメーカーの電気刺激を受けて収縮するのは、心臓(の筋肉)です。ですから、心臓が弱ってしまえば、いくらペースメーカーで電気刺激を与えても心臓は収縮しなくなります。
ご安心下さい。ペースメーカーを入れていても、全く普通の人と同じ死を迎えます。
ペースメーカーを入れている人が特別、脳死になりやすいということもありません。







ペースメーカーと無線LAN

私の職場では、コンピュータが多数導入されていて、これからそれぞれのパソコンを無線LANで接続しようと考えていますが、その電波が、ペースメーカーを装着した人への影響を与 えるのではと心配しています。いくら調べてみても、わかりませんので是非教えてほしいもの です。
 ちなみに無線LAN(アップル社のエアマック・ベースステーション)の会社では、「調査 した結果、周波数が違うので問題がない」と返答されています。ベースステーションの周波数 は、2412〜2472メガヘルツです。
 どうぞ宜しくお願いします。
     
あるメーカーの調査によると、無線LAN装置から発射される出力電力は、100~150mW( 最大で150mW)に対して、携帯電話から発射される電力は、100~800mW(待ち受け時と 送受信時で出力がかなり変動します)とされています。すなわち、無線LAN装置から 出る電力は、携帯電話の出力の約1/5であり、ペースメーカーに影響を及ぼす危険性 は、携帯電話より少ないと考えられています。
以前より「携帯電話はペースメーカーの装着部位から22センチ程度以上離して使用す ること」という勧告がなされています。このように、電波発信源からペースメーカー との距離をある程度とることにより、支障なく使用できるとされています。出力電力 から計算すると、携帯電話を22cm離して使用した場合と、無線LANを10cm離して使用 した場合の電波の影響度は、ほぼ同程度のレベルと考えられます。
周波数による影響については、平成14年7月2日付けで総務省より「電波の医用機器等 への影響に関する調査結果」で、下記のような報告がなされています。
総務省の調査では、無線LANの電波(2GHz帯)(あなたの職場のLANで使用されてい りる電波周波数 2412~2472メガヘルツ=2GHz帯)を発射する端末にペースメーカー を1cmの距離に近付けて、ペースメーカーに影響の出る比率を調査した結果、何らか の影響を受けた機種は4%で、96%の機種で全く影響がなかったと報告されています 。
以上より、ペースメーカーを使用した人が、無線LANを使用する場合、装着部位よ り10cm離して使用すると、一般に勧告されている携帯電話のガイドラインと同じレベ ルと考えられます。より安全に考えると、厚生労働省が勧告するように、ペースメー カーの装着部位を、無線LANの電波発信源から22cm離すと安全と考えます。
日常の通常の仕事をする限り、全く影響はないものと考えて、安心してご使用下さい。  




ペースメーカーと超音波美顔器

私は、心房中隔欠損症で、手術をしました。
その後、アダムスストークス発作を起こし、ペースメーカーを挿入しました。
超音波による、検査はペースメーカーに問題がないのですよね?
でも、「超音波美顔器」の説明書などには、
「ペースメーカーを挿入されている方のご使用はおやめください」と書いてあります。 超音波にもいろいろ種類があるのでしょうか?不思議に思いました。
     
 超音波とは人間が聞こえる限界の周波数(20KHz)以上の周波数を持つ音波のことで す。心臓や腹部の検査をする超音波検査は、この超音波を使用しますが、ペースメー カーには全く影響を与えません。安心して検査を受けてください。
 一方『超音波美顔器』と紛らわしい名前がついた器械があります。
一般に低周波治療器と呼ばれるものは、3〜1200Hzの周波数のパルス状の電流を流して神経を筋肉を刺激することで、マッ サージや鎮痛効果をもたらすものです。電流による電気的刺激を出しますので、ペー スメーカーにも影響を与えることが十分に考えられますので、ペースメーカーを装着 している方は、これらの低周波治療機器は使用しないようにとされています。
高周波治療器は、900万Hzという高周波を肩などの筋肉のこった場所に流して血流を良くし ようとする器械です。
この高周波治療器もペースメーカーに影響を与える可能性があ りますので、使用しないで下さい。





リード線

私は、現在42歳の男性です。平成4年に徐脈頻脈症候群との診断で、ペースメーカー植え込み手術を行いました。 (10年経過)右胸に装着・右鎖骨のところから静脈にリード 線を入れています。
昼間は心臓の脈拍に異常はなく、夜間に脈拍が低下しているとの事で手術を行いました。その後、ペースメーカーのセッティングを変更し、現在は、ペースメーカーの起動を脈拍40以下に設定しております。
また、ほとんど自覚症状もなかったため、野球、ゴルフ、水泳等運動は手術前と変わりなく行っております。
昨年秋にX線写真を確認したところ、右鎖骨の個所のリード線が細くなっておりました。特に問題ないとの見解でしたので、そのまま生活をしていました。 本日、再度X線写真をとってもらうと、作年よりさらに細くなっておりました。 先生は、問題はないでしょうとの事でしたが、 大変気になるため、以下の質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
  1. リード線が細くなってくると、最終的に断線しないのでしょうか。また、 断線すると血管を突き破って、死に至ることはないのでしょうか。
  2. リード線が細くなっているということは、摩擦によよって線の材質が削られて いるのではないでしょうか(先生は伸びた結果だといわれました)。 その結果、削られたものが血管中に入り、血管を閉塞させる事はないのでしょうか。
  3. 運動は止めたほうがよいのでしょうか。また、どの程度の運動は可能でしょうか。
  4. 私の場合、本当にペースメーカーを装着する必要があったとは考え難いのですが、ペースメーカーを除去する事は出来ないでしょうか。除去の事例はないでしょうか。また、危険度はどのくらいでしょうか。
ペースメーカーのリード線が細くなっているのが心配とのことですが、あなたは担当の医師を定期的に受診され、さらにペースメーカーの機能についてもチェックを受け ておられるようですので、現在不都合な症状がなく、また医師から特別に注意がない ようでしたら、このままいつもの生活を続けられたら良いと思います。運動について も同様です。
 もし、仮に断線しかかっているようでしたら、定期的なペースメーカー機能の点検で 未然に発見することができるはずです。また、仮に医師の診察を受ける前に突然に断 線することがあったとしても、あなたの基礎疾患(徐脈頻脈症候群)を考えると何ら かの症状(例えば、めまいやふらつき)がでるはずです。まずは、担当医に率直にあ なたの心配していることをつたえ、十分に納得できる答えがでるまで相談して下さい。
 この疾患に対してペースメーカーを植え込むのは、将来万一極端な徐脈(例えば、 30/分以下とか、3〜4秒以上の心停止)が出た時に、突然死や事故を防止するための 保険であると理解して下さい。ペースメーカーを挿入しても、実際長い間、ペースメー カーが待機状態にあり使わないで良い状態が続いている人も決して珍しくありません。
 ペースメーカーを引き抜くことは、困難なことです。ペースメーカーの先端が、心臓 の筋肉に内側から、ねじ込むようなリード線が使用されておれば可能です。しかし、 ほとんどの例では、誤って抜けることを防止するような装置がついており、一旦植え 込むと、リード線の先端がしっかりと心筋に固定されますので、引き抜くことはなかなか難しいことです。
大変重要なことですので、遠慮せず担当医に相談されるのが一番です。  






ペースメーカーの入れ替え

義母が10年前にペースメーカーを入れ、もうすぐ入れ替えをしますが、近くの 開業医で入院設備がなく、術後はしばらくベッドで休み、歩いて家に帰るような 事を言ってます。 私達家族は入院設備の整ったところで手術してほしいのです が、近所のかかりつけということもあり断れません。
そんな簡単でもいいのでしょうか?
 それと電池を換えるということは、機械そのものを取り替えるのですか? 時 計の電池を替えるように電池だけ替えるということは出来ないのですか?
   
ペースメーカーは、カテーテルという細長い管の部分と、直径数センチ、厚さ数ミリ の金属性の容器(ペースメーカー本体)から成り立っています。ペースメーカー本体 には、電池とペースメーカー機能を制御する重要な機能が収められています。カテー テルは皮膚を通して静脈血管の中に挿入され、その先端は右心室の先に固定されます。 ペースメーカー本体は、カテーテルを通じて患者さん本人の心臓の状態を感知し、必 要に応じて電気刺激を発生し、その電気刺激を再びカテーテルを通じて右心室に伝え、 右心室はその電気刺激を受けて収縮しているのです。
ペースメーカー本体は、通常、胸の皮下に埋め込まれています。電池は普通7〜8年で 寿命が切れるため、定期的に交換する必要があります。しかし患者さんの状態により 電池の消耗する程度には差があり、電池の寿命が10年もつことも珍しくありません。 ペースメーカー本体とカテーテルは簡単につないだり、取り外したりできます。
ペースメーカー本体は皮膚の下に埋め込まれていますので、局所麻酔で皮膚を切開し、 電池のなくなったペースメーカー本体を取り出し、新しいペースメーカーと交換する ことは比較的に簡単な処置です。ですから、入院設備のない施設でも、しばらく休養 できる場所があれば可能です。先に述べましたように、電池とペースメーカーの制御 部分は小さな金属製の容器に一体としておさまっていますので、その中の電池だけを 交換するということはできません。電池を交換するということは、ペースメーカー本 体を取り替えるということです。
かかりつけの先生に安心してお任せください。大事なことは、少しでも疑問があれば、 遠慮せずにその先生に直接質問することです。






ペースメーカーとチタンのアクセサリー

私の母は平成11年に感染性心内膜炎のため人工弁置換術をして、その手術 の際に心房中隔欠損が見つかり完全房室ブロックでペースメーカーを埋めこんでいます。今までの検査では状態は安定しているようです。
 今度還暦の誕生日に本人が欲しがっている純チタンのネックレスとブレスレットをプレゼントしたいと思っていますが、ぺ−スメーカーをしている母には使っていい物でしょうか?
     
 二つの手術が重なってしまったのですね。大変だったですね。
お尋ねのネックレスとブレスレットがペースメーカーに影響を与えるかどうかという ことですが、チタンが電磁波を出すことはないので、まったく大丈夫です。なお、ベー スメーカー使用中の人が注意すべきことは、上記に掲載していますので、ご一読ください。





温熱療法

実母の事でアドバイスをお願い致します。
平成7年7月に初めてペースメーカーを埋め込みまして 今年3月に電池の入れ替え手術を受けました。
今回ご相談したい事は、父の介護疲れで肩・膝等に 痛みが続いております。 今年6月から10月末まで4ヶ月も父が足の化 膿性膝関節炎で入院し先日退院しましたが、まだ杖でぼちぼ ち歩ける程度です。
母も体は丈夫でなく、めまい等は今は出ていま せんが今後心配です。
父のリハビリで整形外科を受診する際に母も肩 と膝の治療を受けてはと思い先日診察を受けました。
膝にレーザー光線と電気を当てる治療を受けま したが大丈夫でしょうか?
又、肩に電気を当てる治療は大丈夫でしょうか?
宜しくお願い致します。
     
膝に温熱を当てる目的での療法なら大丈夫でしょう。
肩に関しても、何か特殊な電磁波などでなければ大丈夫なはずです。
ペースメーカーに関する主治医にも念のためお確かめください。
JECCSホームベージのペースメーカー使用者の注意点も参照してください。






ペースメーカ埋め込み部分の痛み

はじめまして。63歳の母のペースメーカーについて質問です。
最近母のペースメーカーの部分が盛り上がって(浮き上がる?)きました。目でみて もペースメーカーの形がはっきりとわかるくらいです。
母もその部分が痛いといっておりますが、その痛みが始まった前に腕の上げ下ろしな ど運動をした後でした。
そして1週間たった今は強い痛みなどはないということですが、筋肉痛から痛みがき ているのかそれとも、盛り上がってきたことと関係があるのでしょうか?
どうぞご指導お願いいたします
     
ペースメーカーのジェネレーター(本体)は、胸の上部、鎖骨の下位の皮下に埋め込 まれます。肥えた人は皮下脂肪が厚いために、ほとんど目立たないのですが、痩せた 人では、皮下脂肪が少ないために、どうしても目立ってしまいます。あなたのお母様 のように、皮膚の上にペースメーカーのジェネレータの形がはっきりと分かるくらい に飛び出す場合も決して稀ではありません。
確かに見た目には、あまり気持ちいいも のではありませんが、機械の性能にとっては全く問題となるものではありません。
当然、あなたのお母様の場合も、定期的にペースメーカーの機能のチェックを受けてお られると思いますので、その際に医師によくご相談ください。






ペースメーカと旅行

はじめまして、私の母がペースメーカーを使っており、代わって質問をさせてください。
本人は60歳女性、去年電池交換の手術をしました。手術も経過も良好です。
再来月の7月に、家族でハワイへ旅行することにしました。
そこで旅行に際して本人が気をつけるべきこと、準備しておいたほうが良いもの。 また現地で何か起きた場合に、どんな対応が必要なのか・・などアドバイスをいただけないでしょうか。
本人は楽しみな反面少々不安がっているのです。
長時間のフライトと時差などです。 また今年の1月に、冷たい強風の日、買い物途中の屋外でめまいを起こし倒れて、入院となりました。 脳には異常がないだろうとのこと、耳の後ろの?神経から起こったと思われるめまいだと言われ、1週間後に退院して現在に至っています。
その後、日常生活に異常はありませんが、少々トラウマになっ ており、遠出などは避けてきました。
その他、母は20年来神経科に通っており安定剤などを常時服用 しています。介護などによるストレスが原因で通院が始まったと聞いています。
父も足腰が弱ってきているので、皆が元気なうちに・・・と子 供たちからのプレゼント旅行というわけです。
助言いただけたら幸いです。 よろしくお願いいたします。
     
ペースメーカーは入れ替えたところですから、こちらの心配はまったく要らないでしょ う。むしろ心配なのは、本人の不安神経症です。もし、それが不安症状だけなのなら、 安定剤などを十分処方してもらって持っていけば、何とか旅行は楽しめると思います。
ベースメーカーで適正な心拍数は確保されていますから、安定剤が心臓に悪影響を与 えることはないでしょう。
しかし、不安神経症にもし「うつ」が加わっているとすると、無理やり海外旅行に連 れ出すのは少し考えものです。そのへんのところを神経科の主治医の先生に訊いてみ て下さい。





ペースメーカーと運動

 47歳のなったばかりで、ペースメーカーを使用することになりました。まだ、手術後10日目で肩より上に手を上げないようにしながら、少しづつ走ったりして運動を始めてます。ところが、インターネットで調べても、運動がどこまで大丈夫かがあまりよくわかりません。
「ぶら下がり健康器具は避けてください。あとは大丈夫です。」「強度の高い運動をするとリード線に影響がでる可能性があります。」「一旦二ヶ月もすると大概(強度のストレッチも)大丈夫です。」といった表現はあるのですが。そこで具体的に下記の例が問題あるかどうかだけでも教えていただければ助かります。(先生とメーカーに聞いたのですが、今ひとつはっきりした回答がありませんでした。)
1.ストレッチ関係 大概は腕を上方に伸ばして伸びをしますが、更に思い切ってひじをくっつけ 頭の後ろにもっていって目一杯上に伸ばすような動きは二ヶ月以降は大丈夫ですか。
2.マラソンは素人の趣味で走っている分には、繰り返しの腕の動きは五Hr程度まではOK ですか。
3.バーベルを使って、上へ持ち上げる動きの繰り返しはいかがですか。
4.腕立て伏せは、主治医の先生は大丈夫と言っていただいたのですが、本などには、繰り返し運動は避けた方がよいとありまず、どうでしょうか。

いずれも、保障していただく必要はありませんので、一般的な言われ方という形でも結構ですので、教えていただければ幸甚です。
また、スポーツジムにあるルームランナーやクロストレーナー(足と手を動かしてその電気で表示するタイプの器械)等で注意することはあるのでしょうか。 
    
基本的には、ペースメーカー植込み後はご自身の年齢と心臓の機能にあった運動は問題ありません。ジョギング、テニス、ゴルフ、水泳を楽しんでおられる方もいます。ただひとつ注意して欲しいことはリード線が入っていますのでペースメーカーが植込んである側の腕や肩を過度に使う運動を行うとリード線の断線につながる恐れがありますのでそのような運度は控えたほうがいいと思います。たとえばゴルフをするのはいいですが、頻回にゴルフの打ちっぱなしの練習には行かないほうがいいと思います。行くのなら練習なしにいきなりゴルフ場へ行くほうがいいと思います。水泳は、タイムや距離を争うことは控えたほうがいいでしょう。短い距離をゆっくりと泳ぐようにしてください。腕立て伏せ、懸垂、トレーニングジムでのバーベルなどを使用した腕や肩の運度はやらないでください。 ストレッチ関係は問題ありません。2ヶ月以降なら十分大丈夫です。マラソンはかまいません。腕の動きはあまり大きくしないほうがいいでしょう。腕の動きに時々休憩を入れるようにすればさらによいと思います。ルームランナーやクロストレーナなどは心配ありません。
ペースメーカーが入ったからといって日常生活を控えがちにせずに、上記の点に注意しながら自分に合った運動を楽しんでください。





バーベルなどを使った運動

バーベルなどを使用した腕や肩の運動は何故いけないのでしょうか 
    
ペースメーカーが植込まれている側の胸の筋肉や肩の関節の動きに過度の力が加わるとリード線への負荷がかかる可能性があります。
確かに水泳の場合水の抵抗があり、ある程度負担がかかるかと思います。腕立て伏せでも体重はかかります。ゆっくりといっても程度があり、どれくらいの負荷がかかるとリード線に損傷を来たすかについての詳しいデータはありません。私の患者さんでスイミングにいっておられる方が何人かおられますが、現在のところリード線に問題が起こったかたはおられません。しかし、可能性があるためできるだけ何メートも続けて泳いだり、タイムを競うように激しく泳がないように指導しています。
腕立ては結構体重がかかりますので控えたほうがいいでしょう。どうしてもバーベルの使用を考えておられるのならできるだけ軽いものの方がいいと思います。でもリード線に負荷がかかることについては常に頭においてください。それよりか違う運動を考えられたほうが懸命と思います。





体脂肪計

体脂肪計や、スポーツジムにあるインボディ測定装置は、ペースメーカー装着者は使用不可となっていますが、毎日使うわけでもなく、特に後者は三ヶ月に一 回程度ですが電流を流すことがそんなにペースメーカーにとって大きなリスクに なるのでしょうか。
また体脂肪計は、最初の注意事項にのってなかったため、一 週間目にインターネットで読んで気がついたのですが、少しでも使ってしまうと 問題でしょぅか。たまの測定ならいいのかどうか教えていただけると助かります。 
    
体脂肪計などは体に微弱な電流を流して体の抵抗を測って体脂肪率を計算する原理をとっています。いくら微弱な電流であっても測定の際毎回ペースメーカーに影響して一時的にペースメーカーの作動を止めてしまうことがあります。体脂肪計から離れればすぐに作動は元に戻ります。ペースメーカーが壊れたという報告はありません。少し使ってしまっても問題はありませんが、今後は控えられたほうがいいでしょう。





ペースメーカーの埋め込み後の生活

ペースメーカーの埋め込み手術を7月10日に行い1 8日抜糸、社会復帰した57歳男性です。 
  1. リード線の所が痛カユイ時があり、何か当 たっているのでしょうか。
  2. 今までゴルフ・スキー・空手等のスポーツを行っておりました。術後どのように体を動かしてよいのか、病院の先生やメーカーの担当者にお聞きしましたが、事例を把握してないとのことです。 早くスポーツに復帰した いのですが、体作りと、運動の範囲、現場復帰の目安をお教えいただけますか。
  3. 左側にペースメーカーを入れましたが、寝返りを左にする事が怖くて出来ません。うつ伏せに寝ることも怖い状況です。普通に動かしても大丈夫でしょうか。
  4. 特にゴルフに早く出て行きたいのですが、体のヒネリを行っても大丈夫でしょうか。術後3ヶ月になります。朝は犬の散歩を30分ほどしております。
     障害課・県障害スポーツ協会に聞いても、事例がないのでお答えできないとの回答です。
  5. 障害者認定を受ければ静かに余生を送らなければならないのか、障害を持ちながらもスポーツの出来る高齢者になっていけるのか、お教え下さい。
    
  1. ペースメーカーが植込まれている周辺にはリード線があります。しかも皮膚の下にリード線がありますので患者さんによっては皮膚の上から直接さわることができます。ペースメーカーのリード線は細くて表面が滑らかな電線です。ただ植え込み後は、創が治る過程でそのリードの周辺に皮膚の下にある組織が取り巻いて行きますので、それが完成するまでは時々軽い痛みが出たり、ちくちくした感じを自覚することがあります。もしその部位の皮膚の色が赤くなっていたり、強い痛みがある場合は担当医にご相談されたほうがいいと思います。
  2. 一般的に心臓自体の機能に問題がなく、脈拍が遅いだけでペースメーカーを植込まれた方の運動は可能です。ジョギングやマラソンなどをされている方もいます。御自分の体にあわせた運動をしていただくことは可能です。ただペースメーカーが植込まれている部位を打撲するようなことは避けたほうがいいと思います。またペースメーカーが植込まれている側の肩をはげしく動かせば動かすほどリード線に負担がかかりリード線の断線などを引き起こす可能性が高くなります。バーベルなどを使用して胸や腕、肩などの筋力トレーニングは控えたほうがいいです。もちろん腕立て伏せはよくありません。ゴルフはやっていただいていいですが、頻回にゴルフ練習場へ行ったりせずに直接グリーンでプレーしたほうが賢明と思います。またグリーンへ行く回数も多くても月1回ぐらいにしてはどうでしょうか。したがってゴルフは行く回数を考えてください。空手はお勧めできません。スキーはかまいません。 創部さえ問題なく治癒していればいつからでも現場復帰してください。
  3. 創部の治癒に問題がなければ左にして寝てもかまいません。うつ伏せに寝るのも大丈夫です。普通に動かしても大丈夫です。私どもの方では手術直後から動かしてもらっています。ただ2から3日は痛みなどで動かすかたはあまりおられませんが。手術後はとくに植込んだ側の制限はしていません。 
  4. ゴルフについては先ほどのご質問での答えを守っていただければ可能です。体のひねり、特に腰などのひねりは問題ありません。実際にゴルフに行かれて楽しまれている方もおられます。術後3ヶ月であれば運動の種類を選んでいただいて運動されても問題ないと思います。
  5. 障害者認定は国が患者さんを医療や生活の面で保護するために臓器別に定められて認められたものです。ペースメーカーの場合は心臓機能障害のグループに入ります。ペースメーカーがなければ心臓の機能に問題が出るわけですから別に気にせず普通にされたらいいと思います。高齢者になっても年齢にあったスポーツをみつけて楽しんでください。





2007年1月以降受付分
衣服による傷口のこすれ

70歳になる母が昨年10月にペースメーカーを埋め込みました。最近服が傷口をこすってかなり痛いようです。何か痛みを和らげる方法がありましたら、お教え下さい。よろしくお願いします。
    
おそらく傷口がケロイド瘢痕といって、赤く太くもり上がった状態になっているかと思います。お母さんは、けがなどで傷ができた場合や、手術などの後の創部が治っていく際にケロイド瘢痕を作りやすい体質と思います。
ただし体のすべてのところがケロイド瘢痕となるとは限りません。体質的なもので、これを完全に治すのは困難ですが、痛みがある場合はステロイド軟膏やステロイドのテープなどを使って痛みを和らげる方法があり生ますが、効果には個人差がありさまざまです。普通は時間の経過とともに痛みが軽減されてきますが、中には痛みが続く人もいます。痛みが軽くなるとしても6ヶ月から1年ぐらいはかかります。
まずは担当の先生に傷口の状態を見てもらって相談されたほうがいいと思います。ケロイド瘢痕ではなくてほかの痛みであればステロイド軟膏などはよくないことがあります。
また人によっては傷口のところにガーゼなどをあてて直接服と接触しないようにされている方がいますが、この場合はテープなどでガーゼをとめるため皮膚がテープかぶれしたりすることがありいい方法ではありませんので避けられたほうがいいと思います。





ペースメーカーとエレキギター

腹部にペースメーカーを入れてるんですけど、エレキギターや電子ピアノなどの電子回路系の楽器を演奏しても大丈夫ですか?
   
エレキギターは、電源、アンプ、スピーカーなどの種々の電気を必 要とする附属機器に接続して使用するもので漏電という現象が発生するかもしれません。素手でギターやアンプ、スピーカーなどの本体に触れたりすることがあると思いますので、もしもどこからか漏電があったとすれば電流が体に流れるのでペースメーカーの植込み場所がどこであれペースメーカーの作動に異常来たす可能性が考えられます。御使用の際には一度担当医とよくご相談されることをお勧めします。また電子ピアノも同様ですが素手でさわるのはほとんど鍵盤と思います。鍵盤の材質から考えると鍵盤は電気を通しませんので、ペースメーカーの植込み場所がどこであっても電子ピアノの使用は可能と思いますが、漏電があり電気を通しやすい部品などを触った場合はペースメーカーへの影響があるかもしれません。電子ピアノを御使用の際にも一度担当医とよくご相談してください。


メールはこちら
consult@jeccs.org

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