あなたの症状にお答えします


2005.1.26. Ver.12

僧帽弁逸脱症候群


質問:
以前に僧帽弁逸脱症候群と 心房中核欠損3ミリがある16歳の息子のことで質問し たものです。

実は、昨日その息子が寝ていて起きてトイレに行き排尿していると きに倒れま した、私が物音で気がつき行って声をかけると起き上がっていました。一 時間 ほど休ませたあと不整脈で倒れてしまったのではと思い病院に連れて行きまし た。
先生のお話では起立性低血圧で倒れたのではないか、排尿時には血圧が下が るの で寝てて起きた後にはそんなことが起きることがあるとの事でした。血圧 を測ったら 100の60でした。
念のため心電図を採ったところ不整脈は無くでも心拍数が53との事でした。私 はそれはすごく少ないのではないですか?とお聞きしたら40をきってないの で大丈夫です心配ありませんと。
気をつけることは急に立ち上がらない寝ておきてのトイレは座ってした方が良 いです。との事でした。
しかし、私はその脈拍数がとっても気になり心配でしょうがありま せん。先生 はどう思われましか?
何だか心配で一人で行動させるのは怖いです。 よろしくお願いし ます。

回答

私も主治医の先生とほぼ同意見です。僧帽弁逸脱症候群、小さな心房中隔欠損、50台 の徐脈のどれをとっても、失神を起す原因にはなりえません。
16歳で、50台の脈拍数の人はたくさんいます。熱心にスポーツをしている子供などは スポーツ心臓でこのくらいの徐脈です。50台の脈拍はまったく心配いりません。
排尿時の失神はときどきあるので、主治医の先生がおっしゃるように、夜は座ってさ れることをお勧めします。
木戸友幸


質問:

6歳の女の子です。
心雑音があるから精密検査をとの 指示があり行なった結果 僧房弁逸脱症と言われました。
今後年1〜2回心エコ −をして経過を見て行きましょうと言われましたが聞き慣れない病名で不安で たまりません。
  この病名の今後の注意点、手術適応か? お願いします

僧帽弁逸脱症といわれたのなら、弁膜症ではありませんから、将来的にもまず手術に なることはないでしょう。
主治医の指示のように年1−2回の心エコーでのフォローで 十分です。生活は普通通りでまったく問題はありません。それと、お子さんに心臓病 というふうに説明すると、気にしてしまうので、心雑音があるけれど、心臓には病気 はないと説明する方が、気兼ねなく運動も出来るのでいいと思います。
ホームべージでの類似の質問への回答も参考にしてください。




質問:

明け方の動悸、狭窄感があり受診。僧房弁逸脱症候群と診断されました。
今まで、無症状だったのですが、最近職場で強いストレスを感じることがある のですがストレスと症状は無関係なのでしょうか?
また、関係性がある場合、職場を離れた方がいいのでしょうか? 胸部症状出現と、疲労は関係しますか?夜勤のある仕事をしていますが 可能でしょうか?
逸脱症自体は、治療の対象ではなく、日常生活を普通におくってよいとのこと ですが 例えば、胸部症状が頻回に感じられる場合、夜勤免除や休暇などの診断書はお りる疾患(疾患というほどのものではないかもしれませんが)なのでしょうか?
また、今後は特に受診することなくそのままにしておいて良いのでしょうか?

動悸は僧帽弁逸脱症の症状として比較的多くみられます。
しかし、ストレスは逸脱症 とは直接の関連はないと思います。確かに、職場環境が原因でのストレスでも、心臓 の異常まで指摘されると余計それが強くなることはあるでしょうけれど。
僧帽弁逸脱症のみの病名で、夜勤免除や休暇の診断書を出すことはちょっと難しいと 思います。しかし、あれやこれやで「うつ」に陥っているというような場合は、期限 をきっての診断書なら可能だと思います。これは主治医に相談してもらわないとメー ルではお答えしにくいです。
僧帽弁逸脱症は、動悸、胸痛などが頻発するようなら、治療薬もあることですし、受 診をお勧めします。そうでなければ、年に一度くらいの受診で十分です。




質問:

初めまして、わたしは25歳の女性です。
14歳の時に、安静時に1分間に120以上の脈がありましたので、 小児科で精密検査を受けたところ、起立性調節障害と診断され、 投薬も受けましたので、こちらについては完治致しました。
その後も、学校から毎年同じ病院へ精密検査を受けに行くよう 指示が出ましたので、その病へ行きましたところ、 「どうも心臓に穴の空いている種類の雑音が聞こえるからもっとちゃんと検査をしましょう。」ということになりました。結局穴は見つからず、僧帽弁逸脱症との診断を受けました。
特に激しい運動もせずにこの年齢まできましたが、 ずっと気になっていたのは、一日に数回ですが、 突然胸が「どんっ」という衝撃をうける感じを受け、 じゅうっ何かが抜けるような感覚がして一瞬息ができなくなることです。
2年前と少し前から週に5日クラシックバレエのお稽古に通っておりますが、周りの人はまだ普通にしているときから もうとても苦しくて、呼吸を整えるのが大変です。 また、出かけたり、電車に乗ったりすると、 緊張して動機息切れが始まり、脈がとても速くなります。 そして吐き気がひどくなり、毎日困っておりました。 バレエの為には休み休み何とか通っていて、 どうしてもこらえられない時には電車を降りて、休んでから もう行くのをやめて帰ることができますが、 せっかく資格を取ったばかりの資格を活かして 仕事を探そうにもつい二の足を踏んでしまっております。
これについて、精神科で不安障害として投薬を受け、 不眠や対人面での緊張は少しおさまったようには感じられます。 精神科への通院を続けているうちに、まさか関係があるとは思っておりませんでしたので、 たまたま機会があって雑談のつもりで昔僧帽弁逸脱症の診断を受けたお話を致しましたら、
「それはパニック障害の診断基準になるものだから もう一度しっかり検査をしてもらいなさい」 と言われました。
これから病院を探して検査を受けに行こうと思っているのですが、 精神科で言われた内容もお話しして相談しておくべきか迷っております。 また祖母が大動脈瘤で手術をしたことがありますが、 遺伝的に何か関係はございますでしょうか。
アドバイスがございましたら、ぜひよろしくお願い申し上げます。

確かに僧帽弁逸脱症候群は、心臓神経症と区別しにくい症状が出ることが多いです。
心エコーを14歳の時以降にしていないのなら、それは再度受ける必要があります。こ の疾患は慣れた医師が検査すれば、心エコーのみで確定診断できます。精神科での診 断や処方については、循環器の医師に話される方がいいでしょう。
もし、僧帽弁逸脱症が確定的なら、安定剤やパニック障害の薬以外にも、心臓の興奮を押さえるベータ遮断剤などが効くこともあります。
大動脈瘤との遺伝的な関係はないと思います。




質問:

現在32歳(女性)の事務員です。
5年前に健康診断で心臓が大きいと診断されましたが、問題ないとのことでした。 しかし今年違う病院で心臓が大きい(57.3%)ので、心エコー受けました。
診断は心のう液貯留、僧帽弁逆流逸脱症候群でした。心のう液貯留は循環器の方 で検査したほうがいいと言われました。心配です。他の人の質問で僧帽弁逆流逸 脱症候群はあまり心配はいらないとのこと、少しほっとしました。
今歯を矯正し ていて、今年中には顎をずらす手術をします。(入院は2,3週間)大丈夫か心 配です。血圧も高く検査の時は158/90もありました。
母も高血圧で何十年も薬を飲んでいます。私は痩せていて減量もできず、減塩してくださいと言われました。どうすればいいのでしょう。

心胸郭比57.3%は32歳という年齢からすると少し大きいですね。
心のう液は誰でも少量は存在するのですが、ある程度以上あるとこれは異常です。何 がどれほど溜まっているのかを針で抜いて確かめないといけません。
顎の手術をする前に循環器科を受診してその点を確かめてもらってください。
高血圧については、すぐに降圧剤を服用するより、減塩と運動などの薬でない方法を まず数ヶ月試してみることをお勧めします。
おっしゃるように、僧帽弁逸脱症候群はたまたま見つかった所見で、心のう液貯留と は無関係である可能性が強いです。
でもこの点についても循環器科の医師の意見を訊 いてください。




質問:

はじめまして。私は31才の女性です。
3年程前に風邪で病院に行き、心臓音がおかしいとのことで心エコー検査を 受けました。その時は弁がきちんと閉まらないと言われ、年1回自主的に 検査を受けるよう言われました。それから検査を受けておらず、今日3年振りに 検査を受けてきました。「僧帽弁逸脱症候群」と言われ、前回と同じように 自主的に年1回検査を受けて下さいとのことでした。
検査は心電図と心エコー検査を受けました ただ、今回検査を受けようと思ったのは、1回目の検査の時にどの様な症状 が出ると進行しているのですかとの質問に、「手足が重い」「睡眠をとっても疲れが とれない」などの症状とのことで、ここ最近その様な症状があった為検査を受けに 行ったのですが、「この病気ではそんな症状はでないはず」とのことで、念の為血液 検査と尿検査をしていただき、後日結果を聞きに行くことになっています。
今までこんなに体がだるく感じることはなかったのですが、何か他の病気の可能性も あるのでしょうか?あと、たまに頭痛で吐き気がして目の前に金色のものがチラチラ することがあります。(実際に吐いて、その後数時間動けなくなります。) 何か関係があるのでしょうか?

僧帽弁逸脱症候群では、動悸、胸痛などがよく出現します。
この疾患についてはHP の他の質疑応答を参照してください。しかし、おっしゃるようなひどい疲れは、また 別の問題だと思います。採血検査などの結果が正常であれば、「うつ病」も可能性の 一つに挙がってきます。また、吐き気と眼症状を伴う頭痛は、片頭痛が疑わしいです。
これについては特効薬(トリプタン製剤)がありますので、主治医に御相談ください。




質問:

17歳の息子のことでお尋ねします。
幼い頃心雑音があると小児科で言われましたが問題ないだろうと言われていました。 その後、中学生になり、心雑音があ るとのことで念の為、心エコーを受け、その後、一年に一回程度の割合で心エ コーを受けています。
今回質問が三つあり、メールさせていただきました。
 ご回答いただけたら、幸 いです。

(1) 中学校の頃の心エコーの検査では(ちょっと記憶が定かではないのです が)『僧帽弁閉鎖不全症』との診断だったように記憶しています。 高校になっ てからは別の内科に変わり、医師会病院を紹介され、そこで心エコーの検査を受 けるようになりましたがそこでの診断は『僧帽弁逸脱症候群』でした。 この二 つですが、違うものなのでしょうか?
(2) 高校へ提出する健康調査への記入に関し、内科の先生に「僧帽弁逸脱症 候群はなじみのない病名なので、『軽度の心臓弁膜症』と記入するように。」と 言われましたがこれでいいのでしょうか?
(3) 内科の先生には、特に激しい運動をするような専門的なスポーツ関係の 方向(大学など)へ進まない限り、普通の部活や体育の授業で運動をやって問題 ないと言われています。 今後、大学入試(推薦など)や就職にあたって健康診 断書を提出する機会もあるかと思いますが、『僧帽弁逸脱症候群』と記入がある 場合進学・就職でマイナスになるということはあるでしょうか?

(1) 中学校の頃の心エコーの検査では(ちょっと記憶が定かではないのです が)『僧帽弁閉鎖不全症』との診断だったように記憶しています。 高校になっ てからは別の内科に変わり、医師会病院を紹介され、そこで心エコーの検査を受 けるようになりましたがそこでの診断は『僧帽弁逸脱症候群』でした。 この二 つですが、違うものなのでしょうか?

恐らく高校になってからの診断「僧帽弁逸脱症候群」の方がより正確な診断だと思い ます。この逸脱症があると、僧帽弁から血液が逆流するので、僧帽弁閉鎖不全症とも 言えるわけです。しかし、その閉鎖不全の程度は非常に軽く、心不全を起すことはま ずないと言われています。

(2) 高校へ提出する健康調査への記入に関し、内科の先生に「僧帽弁逸脱症 候群はなじみのない病名なので、『軽度の心臓弁膜症』と記入するように。」と 言われましたがこれでいいのでしょうか?

心臓弁膜症は普通、リュウマチ熱から起こるもので、放っておくと心臓弁が極度に変 形し、心不全に陥ります。僧帽弁逸脱症候群の場合、原因は分っていませんが、症状 が進行することはまずありませんし、心不全にもなりません。一部では、心エコーが 発明されて分かってきた病態なので、エコー病と名付け、あまり病気とは考えないよ うにと指導している循環器科医もいるくらいです。
正確に言うと「軽度の心臓弁膜症」というのは間違いで、かえって誤解を生じます。

(3) 内科の先生には、特に激しい運動をするような専門的なスポーツ関係の 方向(大学など)へ進まない限り、普通の部活や体育の授業で運動をやって問題 ないと言われています。 今後、大学入試(推薦など)や就職にあたって健康診 断書を提出する機会もあるかと思いますが、『僧帽弁逸脱症候群』と記入がある 場合進学・就職でマイナスになるということはあるでしょうか?

それは、誰がその診断書を見るかによって違ってきます。説明したように、ちゃんと この病気のことを分かっている医師が見れば、まず正常人と同じと判断しますが、そ うでない場合もあるわけです。 この病気以外に何も疾患がないのなら、持病の欄に「特記すべきものなし」と書いて も虚偽には当たらないと思います。このあたり、微妙ですが、上に書いたことも参考 にして、臨機応変に対応してください。




質問:

32歳の女性です。
1年半前に胸がドキドキし,診察してもらったところ僧帽弁逸脱症と診断され, ワソランを服用していました。普段はなんともないのですが,仕事が忙しくなる と首の全面もビクビクしました。
 つい1ヶ月前,風をひいたときにふと脈をとってみたら脈がとぶので診ていた だいたら頻発性期外収縮と言われました。恐くなったので,別な病院でも検査を したところ,「不整脈は8000ぐらいだけど,血液も尿もエコーも異常ない」 と言われました。そして,「今後出産するということも考慮すると薬も出しませ ん」と言われました。
 僧帽弁逸脱症というのは治るものなのでしょうか。異常がないと言われてうれ しい反面,どっちを信じたらいいのか迷っています。

僧帽弁逸脱症候群が正確な診断名です。
これは、僧帽弁が心臓が収縮するときに、左心室から左心房へ逸脱(飛びだす)するという病態です。症状としては、動悸や胸痛 が起こることです。若い人にしばしば見られますが、決して重症化することはありま せん。
あまり病気とは考えずに体質的なものと考える方がいいかもしれません。動悸、 胸痛が日常生活に差し支えるときは、ベータ遮断剤が処方されることもあります。




質問:

現在24歳の息子のことでお尋ねします。
息子は高校3年の時、学校の検診ではじめて心雑音を指摘され、総合病院でレン トゲン、心エコー、心電図等の検査を受けたところ、問題なしとのことでした。
その後大学4年の就職活動時の検診でも同じように心雑音を指摘され、又同じ病 院で同じ検査を受け、同じように異常なしの結果が出ました。
先日の会社の検診でもいつものように心雑音を指摘されたので2年ぶりに検査を受けたところ、今 度は心エコーで少し血液の逆流が見られるがたいしたことはなく心配ないとのこ とでした。
それでも病名は心臓弁膜症、僧帽弁閉鎖不全というこわいものがつけられました。
これは病気が進んだということでしょうか。なぜ心雑音があるのに2度もエコー で異常なしだったのか、不思議でなりません。
雑音はあるのにエコーで確認されないまま病気が進むということはあるのでしょうか。

ドップラーエコーで検査すると、ほんの少しの逆流でも見つけることが出来ます。
しかし、この少しの逆流が何か害を与えることがあるかというと、まずそんなことはあ りません。
僧帽弁そのものがほぼ正常の形態で、逆流だけがほんの少しあるものを 弁膜症と名付けるのは、ちょっと過剰診断のように思えます。
その辺のところは、診断を下した医師に尋ねてください。




質問:

初めまして、25歳男性・大学生です。
先日、胸痛・動悸がしたので、近くの内科・循環器科の病院で 心電図・エコー・レントゲンを撮ってもらい「僧帽弁逸脱」と診断されました。
この結果を大学の校医に報告したところ、
「男性で僧帽弁逸脱はありえないもっと大きい病院で精密検査をしてもらいなさ い」
と言われました。
貴HPを拝見いたしましたが、患者さんは全員女性なので 心配になっています。
この内科医の誤診でしょか、それとも 男性でも僧帽弁逸脱に罹るのでしょか。
どうかよろしくお願い申し上げます

おっしゃるように「僧帽弁逸脱症候群」は女性の方が多い疾患です。
しかし、男性に起こらないわけではありません。
それと、この疾患自体が、特にそれほど心配するようなものではないのです。
この辺 のニュアンスは他の質問への回答を参考にしてください。
胸痛や動悸が日常生活に差し支えるようなら、ベータ遮断剤が効果があるようです。



質問:

私は現在54男才です。
31才頃に心雑音があ るとの事で大阪の国立循環器病センターでエ コー等の検査を受け、僧房弁逸脱症候群と診断 されました。
その後10年に一度は検査するよ うに言われ、12年前に一度受けまた10年後 ということでつい最近現在の宮崎県で検査を受 け、心臓カテーテルの検査を受けることを進め られています。現在の体調は朝歩いて出社する のですが、時々息切れが強いような気がする時 がありますが、一度治まると後は通常の運動で は問題なく、golf等も問題なく回っていま す。また時々はスポーツジムにも通っていま す。
他に気になるのが、時々座っている時に胃 の上部(横隔膜?)辺りで一瞬膨れるような感 じが微かにするのが、気になります。寝ている 時や体を動かしている時にはありません。また そのほかの胸痛や動悸のような症状は全くあり ません。また心電図は全く問題ありません。
3年前から血圧が高めでもともと脈が安静時も80 近くあったので、βー遮断剤(ケミファカルバ ン50)を処方され飲んでいます。血圧も最近は 安定しています。
現在の県病院の医師から心臓 カテーテルを進められています。
調べてみよう かとも思いますが、その安全性が気になるの と、その後の弁修復の手術を心房細動が出る前 にした方が、自前の弁の修復で行けると、手術 も少し勧められているような話ですが、あまり 具体的な症状(胸痛や動悸、心電図異常)がな いのに開腹手術までしたくないのが今の気持ち です。
どの時点で決断をするのがよいのか迷っ ています。どうか回答をよろしくお願いします。

国立循環器病センターでの診断ですから、僧帽弁逸脱症候群は先ず間違いないと思わ れます。
そうだとすると、この病気(病気ではなく、単なる心エコー所見と主張する 医師も多くいるくらいです。)が、手術が必要になる弁膜症に発展することはないは ずです。
宮崎の病院の先生は、僧帽弁逸脱症候群の診断そのものに疑いをもっていらっ しゃるのでしょうか?もしそうなら、やはり心臓カテーテルの適応になります。
心臓 カテーテル検査はもう30年の歴史があり、安全性はなかり高い検査だと思います。
もし、今でも心エコーの所見が典型的な僧帽弁逸脱症であるなら、心臓カテーテル検 査は必要ないと思うのですが。その辺りのことを主治医の先生に再確認してみてくだ さい。



質問:

はじめまして。 39歳の女性です。 
29歳のとき、左胸の筋肉がなんとなく痛く、動悸が気になったので、在籍してい た米 国の大学の医療センターに行き、心電図をとったところ、不整脈が確認されまし た。
その後、病院を紹介され、そこでエコー検査を受けた結果、Mitral Valve Prolapse と診断されました。 先生からは、その症候群のメカニズム等の説明を受け、特 に心 配することもないとも言われました。その後、いつのまにか、症状はなくなり、 時々 ドキドキが気になることはあっても、1,2日で消えるので、普通に生活してい ます。
しかし、今月受けた職場での検診の結果、「R波の増高不調」「12ヵ月後に経過 をみ てください」との所見がありました。(他の検査結果は、総コレストロール値が 正常 値範囲より少し低い以外は、全て基準値内です。) 気になったので、10年前に 言わ れた病名を思い出し、このサイトにたどり着きました。
  お伺いしたいことは、この「R波の増高不調」の意味することはなにか、という こと と、前いわれた病名(僧帽弁逸脱でいいのでしょうか)と、今回の結果とは、何 か関 連があるのか、ということです。
他に、普段の生活で感じていることは、1)人より汗を多くかく、2)一日中座 って 仕事をした日は、ふくらはぎがむくみ、足がだるい(適度にストレッチしたり、 たく さん歩いたりした日は、かなり改善される)、3)数年前から長い階段(3,4 階以 上)を昇ると、息切れ、動悸がする(単に運動不足と年齢のためかと思ったので すが ?)、4)寝不足が続いたときには、ドキドキや軽い息苦しさを感じることもあ る、 といったところです。

Mitral Valve Prolapseの邦訳は僧帽弁逸脱症候群であっています。
これは心臓の病 気というより、心エコーの一所見と言ったほうが正確かも知れません。
胸痛や頻脈が 強い人には、ベータ遮断剤(心臓の興奮を抑える薬)を処方することもありますが、 あなたのほうな、軽症の場合は普通、薬なしで様子をみます。
「R波の増高不調」と僧帽弁逸脱症候群との関連はまずないと思います。 「R波の増高不調」自体も特に病的な意味合いはないように思います。
結論的には、心臓の病気を持っているとは思わずに、運動なども積極的にして、少し ずつ身体全体を鍛えていってください。



質問:

はじめまして。18歳の女子大学生です。
最近受けた精密検査で僧帽弁逸脱症だと言われました。特に心配するようなこと はないので大丈夫だと言われました。
そういうことなのであまり心配はしていないの ですが、この症状はどうして起こるのですか?先天的なものなのでしょうか?これか ら歳をとるにつれて改善されたり、悪化したりすることはないのでしょうか?教えて ください。

僧帽弁逸脱症候群は、文字通り、僧帽弁が左房に逸脱(はみ出す)するのですが、症 状として、胸痛や動悸が起こることもありますが、特に心臓病と考えることはないと 言われています。
先天性といえばそうなのでしょうが、年齢とともに悪化することはないでしょう。



質問:
はじめまして。32歳女性 会社員です。
高校のころ心雑音と心電図の異常をいわれ、心 エコーと24時間心電図の検査を受けた結果、軽 い弁膜症(僧房弁の閉まりが悪い)とのことで した。
ところが、大学、会社の検診では異常は なく、心エコーの検査などは受けていませんで した。ですが、今年の検診で再び心雑音と心電 図の異常(2軸がなんとか?)を指摘され、心 エコーの検査を受けましたが、特に、心配する 異常はないとのことでした。
なぜ、しばらくの 間心雑音などが消えていたのでしょうか?
また、本当に心配はないのでしょうか?
また、高校のころからある、自覚症状としては、急に飛 んだりはねたりすると、脈が急に速くなります 1分間に150〜180そして急に収まりま す。
高校のころは1週間に1回、長い時は1時間 短い時は2〜3分でした。現在でも1〜2ヶ月に1 回のペースで5分ぐらい起こります。24時間心 電図を付けても、その時は起こりません。
これは、気にすることはないのでしょうか?検査結 果では、異常なしだったのですが、大変心配で す。お答えいただければ、大変うれしく思いま す。よろしくお願いします。

情報を総合判断すると、僧帽弁逸脱症候群の可能性が高いです。
この病気は、僧帽弁の弁膜症とはまた別物です。新雑音は軽くしか聴こえないことが 多いので、聴く医師によっては見逃すこともあるかも知れません。
また、症状は、動悸や胸痛が出ることがあります。
動悸や胸痛などの自覚症状が強い場合は、ベータ遮断剤を服用することもありますが、 たいていの場合は服薬の必要はありません。



質問:
48歳の女性です。
44歳の8月胆石で胆嚢を摘出しました。その時は何でもなかったのです が44歳の12月ドッグで僧房弁いつ脱による僧房弁逆流ですと診断されました。
どうして4ヶ月の間に病気になるのですか原因はどういう事からなるのですか?
カメラを入れて検査をした結果何本かの紐が切れているとの事でした半年に一度の診察で何時 かは手術をしないと治らないとの事ですが難し い手術ですか?

僧帽弁逸脱症は、心エコーが普及してきてから、比較的多く見いだされるようになっ てきた疾患です。ほとんどの場合、大きな症状はないので、口の悪い循環器の医師は 「エコー病」と言っているくらいです。
 さて、あなたの場合、後半に書かれた情報が気になります。ほんとうに僧帽弁の腱索 が切れているとしたら、確かに手術が必要になることが多いです。しかし、腱索断裂 がこの4ヶ月の間に起こったとしたら、ふつう何らかの心不全症状が現れるはずです。
例えば、運動時の息切れとか動悸とかが心不全の初期症状ですが、如何ですか?
また、心筋梗塞でも無いかぎり、僧帽弁の腱索が44歳で突然切れることは非常に珍し いことです。
もう一度、主治医に説明を求め、それでも納得いかなければ、資料を貸し出してもらっ て、他医にセカンド・オピニオンを求めることをお勧めします。


質問:
私は、30歳の専業主婦です。
先日の健康診断で、心雑音を指摘され、循環器の先生に見ても らい、心エコーをうけました。結果は、弁のしまりが少し悪くて、血液が逆流しているとの こと。程度は1+なのでそんなに心配することは ないですと言われました。
病名はあるのですか?と質問すると弁膜症の僧帽弁不全症とのこ と。弁膜症との病名にびっくりして、動揺しま した。
先生は日常生活に問題はないので、普通 にしてていいですよ。とのことですが、5年後 10年後と悪くなることもあるので、一年に一 度は検診を受けてくださいとのこと。そのこと を聞いてこれから、悪くなるのかと思うと不安 でたまらなくまりました。
この病気は良くなることはあるのですか?もう 治らないのでしょうか?
思えば、心雑音の指摘は高校2年生のときに始 まりそのときは大学病院で検査して、大丈夫と 言われました。(しかし、詳しい内容は父が聞 いたので、私本人は良く覚えていません。)そ の後は、高三、大学4年間社会人の24歳まで 毎年医者の聴診を受けましたが、なんの指摘も 無いので、心臓はもう本当に大丈夫なんだと 思ってました。
24歳の病院での検診で、心雑音を指摘され、 心エコーをとりましたが、そのときの先生は、 「確かに心雑音はあるけれど、治療が必要なも のではないので、心配ありません」といわれま した。25歳から今回までずっと健康診断はし ておらず、29歳で子供を出産しました。
あと二人くらいは出産したいと考えているので すが、個人の産婦人科でも出産できますか?こ れからの生活・妊娠・出産で気をつけることは ありますか?多くの質問になってしまい申しわ けありません。よろしくお願いします。

情報をすべて総合して判断すると、あなたの心臓の病気は、僧帽弁逸脱症候群の可能 性が高いです。
これは、いわゆる弁膜症とはまた別物で、24歳の時に診断してくれた 医師が言ったように、あまり病気と考えずに、普通にしているのが一番いいのです。 もちろん、僧帽弁逸脱症候群の場合は、出産時にも何の心配もありません。
確実を期す意味で、循環器の専門医にこれまでの経緯を話して、セコンド・オピニオ ンを求めて下さい。


質問:
32歳の女性です。
今年5月に僧帽弁逸脱症と診断されました。
その際、注意事項として、風邪をひいて高熱が続いたら危険なので早めに 薬を飲むか内科にかかりなさいと、言われました。
冬になりインフルエンザにおびえています。 予防注射を受けた方が良いのでしょうか?
また、現在、肌あれがひどく皮膚科の先生には逸脱症であることを 告げ薬を処方してもらいましたが 服用しても、さしつかえありませんでしょうか? (フロモックス錠、ハイチオール錠、ジオール)
よろしくお願いします。

恐らく、心内膜炎を起す可能性があるからということで、そういう注意があったのだ と思います。
しかし僧帽弁逸脱症から心内膜炎を起すことはほとんどないと言われて います。ですから、心臓が全く正常な人と同じ注意で十分です。
インフルエンザは、僧帽弁逸脱症があろうとなかろうと、かかると辛い病気ですから、 予防接種を受けることをお勧めします。
皮膚科の薬も全く差し支えはありません。


質問:  28歳(女)です。5.6年位前に僧房弁逸脱症と診断されています。
 2年前に朝から晩まで頻脈が続き(座っていても1分間に100を超えてました)、心臓が止 まりそうな感じのする不整脈、微熱、異常な倦怠感(座るのも辛い)、呼吸困難…この症状が 1年ほど続きました。その際、内科を受診しました。血圧が図りにくいほど低かったようですが、結局何も分かりませんでした。 ただ、甲状腺が少し腫れているとのことでエコー検査を受けましたが、「水泡がもう少し大 きくなれば甲状腺機能低下症になりますが、まだ大丈夫ですね」と言われました。 このときはとりあえず頻脈だけでも抑えましょうということで、リスモダン100を処方して いただきました。かなり呼吸が楽になりました。
 このあと、サプリメントなどでビタミンBやビタミンCなどを摂るようにして、1年ほどでだ いぶ楽になったのですが、今年9月に入ってからまたその症状が現れ始めました。
 自律神経がおかしいのか、心臓の調子が悪いのか…何か他にあるのか…見当がつきません。
酒、タバコはしません。睡眠は7時間摂るようにしています。平均して血圧は上が80後半 〜90前半、下が50台後半〜60台前半です。

 僧帽弁逸脱症では、胸痛、発作性頻脈などの症状が出現することが多いですが、これ を手術的に治療をすることはほとんどありません。心拍を押さえる作用があるベータ 遮断剤(例、インデラル)が治療薬として使われることが多いようです。
 文面から察するに、低血圧で虚弱な体質の方のようにお見受けします。僧帽弁逸脱症 でも運動は差し支えないはずなので、少しづづ運動量を増やしていって、体力と精神 的な自信を付けていくのが、将来につながる一番の治療法だと思います。


質問:  32歳で現在妊娠5ヶ月の女性です。
12歳の健康診断で肺動脈雑音、19歳の健康診断で僧房弁逸脱症との指摘を受 けました。両者とも日常生活で自覚症状は特にありません。
しかし、僧房弁逸脱症については、歯科治療・妊娠にあたって注意が必要と言わ れたので、通院中の産婦人科にその旨告げたところ、出産は大学病院でするよう 指示されました。
そこで、僧房弁逸脱症の場合、妊娠出産時に具体的に注意する点、また病院選び で留意する点がありましたら、教えてください。

 お尋ねの「僧帽弁逸脱症」ですが、現在まで自 覚症状もなく経過なさっておられるようですの で、結論から申しますとまったく心配は要らな いと思います。
僧帽弁逸脱症の方は、私もずいぶん拝見してき ましたが、人によっては不整脈がでたり、一時 的に胸が少し痛く感じたりする方もあります が、これらの症状は一過性なもので、臨床的に はまったく治療の対象にもならないものです。
 出産や歯科治療に関してもなんの心配も要ら ないと思います。アメリカでもほとんどの方は 健康人と変わらず生活をしておられますので、 まず定期検診を受けられ、心エコー図などの検 査を受けられるだけで充分だと思います。


質問: 20歳頃から僧帽弁逸脱症と言う診断を受け、毎年1回病院で検査を受けております。
不整脈は日頃から経験しているのですが、最近特に多く、1,2回飛ぶのは慣れているのでそんなに気にならないのですが、このところ心臓の辺りの脈が急に走るように速く打ち、動悸と言うようにどきどきすると言うよりは、と、と、と、と、とという感じで非常に早く脈打つのです。 以前にも時々あったのですが胸の辺りをドンとたたくと治まっていました。
それが最近は結構長く(5〜15分ぐらいでしょうか)続き胸をたたいても簡単に直らないのです。 その発作の間非常に不安で、9月に1年ぶりの検査の予定ですが、 心配なので、質問に答えていただけるのならと思ってメールをいたしました。特に心配の無い もののようでしたら良いのですが。
お分かりになる範囲のことで結構ですのでどうぞよろしくお願いいたします。  

僧帽弁逸脱症は、それほどまれな疾患ではなく、症状としては、動悸や胸痛などが多 いのですが、生命の危険につながるようなことはまずありません。
あなたの場合も、過去20年間、その疾患とともに人生を送ってこられたわけですから、 実感として分かると思います。
もし、これらの自覚症状で日常生活に差し支えを生じるような場合は、ベータ遮断剤 という内服剤による治療がある程度の効果をあげると言われていますので、主治医に 相談してみてください。 


質問:  35才の女性です。2カ月程前、仕事中突然胸の 中央部が痛みました。
激痛ではありませんが、動くと苦しくなるような痛みでした。20-30分じっとしていると消えましたが、その後2、3回同じ症状が起こり最後は2時間ほど続いたため、循環器内科で診察を受けました。
 心電図に少々異常があり、心雑音もあるとのことで心エコーとレントゲン、血液検査を受けましたが、結果は心臓には異常なし、しばらく経過を見ましょうということでした。
 14才の頃から軽度(15度位?)の脊柱測わん症で、レントゲンではストレートバック・シンドロームもあると言われ、そのため内臓が圧迫されて様々な症状が出るのではないかとの診察でした。
 その後20日たちますが、最初のときのような痛み(これは持続時間が短くなりました)の他に、主に胸の中央部よりやや右寄りの奥に押さえつけられるような不快感が起こります。ときどき左右に引っ張られるように感じる時もあります。
長いときは1日中繰り返しそれが感じられ、日によってはほとんど感じないときもあります。その不快感があるときはいつも息苦しさ(胸を強打したときのむせるような感触)を覚え、軽い咳が出ます。また、駅の階段を上るなどのほか、じっとしているときでも、突然動悸が起きてその動悸で頭がぐらぐらとして、めまいかと思うことがあります。ただ全般的に、現在のところ日常生活に支障をきたすことはありません。
 ちなみに子どもの頃は、学校の健康診断の度に心電図を取られたり、喘息息があったり、容連菌感染症にかかったりと、虚弱体質な子どもでした。
 また、2年ほど前にそれまでないほどのひどい目眩と吐き気があって以来、左耳の閉塞感と低音に対する弱い難聴が定期的に起き、耳鼻科にかかっています。
胃が弱く、ときどき胃薬を処方していただいているほか、子どもの頃より慢性的な肩こりがどんどんひどくなっています。
 体型はやせ型です。性格的には明るく社交的な方ですが、精神的に弱いところもあります。仕事はデスクワークで、職務上のストレスは自覚しています。
 もうしばらく放っておくか、もう一度循環器を受診すべきか、あるいはこれは神経症なのか判断がつきかねています。ご助言をいただければ幸いです。

 ストレートバック・シンドロームがあり、この症状で、心雑音もあるとなると、「僧帽弁逸脱症候群」という疾患がまず頭に浮かびます。でも、この疾患の場合では、心エコーで特徴的な所見が出ますので、そのことを循環器の先生から聞かされてないとすれば、そうじゃないのでしょう。でも、念のため、主治医に確かめてみて下さい。
 この僧帽弁逸脱症候群というものは、左心室が収縮するときに、僧帽弁(前尖、後尖といって2枚の弁尖があります)の一部が左心房の方にずれる状態をいいます。一般に女性の方に良く見受けられますが、全く症状のない方もあり、時にあなたのような症状を感じる方もあります。
 ほとんどの症例は良性で、治療の必要のないくらいですから、ご心配なく。命に別状のある病気ではありません。  もし、そうでなければ、胸痛は恐らく肋間神経痛的なものでしょう。


質問:  27歳フリーターです。17歳のとき?僧房弁逸脱症と診断され、胸が締め付けられるような感じや足がむくみやすいといったこと意外、特に問題もなく過ごしていました。
 しかし、最近胸が締め付けられるような感じと、足のむくみがひどくなりひどく疲れるようになりました。よって、手術を考えるようになりました。
 手術にはどのようなリスクと費用がかかるのでしょうか。教えてください。お願いします。

 おっしゃるように、僧帽弁逸脱症候群では、胸痛はよく起こる症状です。
しかし、あながの足のむくみがこの症候群から来ているかどうかは少し疑問です。足 のむくみが心臓の原因から来ているとすると、心不全を起していることになります。
しかし、僧帽弁逸脱症候群で心不全を起すくらい程度がひどくなることは極めてまれ です。 また、同様に、この症候群が手術の対象になることも極めてまれです。
再度、循環器の専門医を受診して、まずは、心エコーなどの「痛くない検査」で、現 在の状態を客観的に把握してもらったうえで、手術適応の有無の判断につき助言を求 めて下さい。


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